ツバメの姿を見なくなって
主役は百舌鳥になった
田んぼ一面の黄金は
あっという間に無くなって
まだ青い遅い品種のみになった
オババは新たに病気がみつかって
少しだけ手がかかるようになった
父も病気がみつかって
少しだけ心配
どっちも大したことはない 全然問題はない
ただ 悪化することはあっても治ることは無い
原因は老化なのだから
内職は春から少し減った
減った分少しだけ節約生活
お花の方も一朝一夕では上達しなくて
今日のお花も今一つ
先生に手直しをしていただくと納得できるのに…
どれもこれも些細なことだけど
あっちこっち気掛かりが増えた
油断をすると 不安や恐れがあっという間に大きくなり
重すぎて 今の幸福を囓ってしまう
今 もし 事故で死んだら…
「はぁ～やっと終わった」って思うだろうな
（絶対に父やオババより先には死なんけど！！）
そんな話を姉とした
「あんたが、死んで“はぁ～…”って思う人生を生きていると思うと私は哀しい」
今にも泣きそうな顔をして姉がそう言った
私も 少しだけ泣きそうになった
別に 今が辛いわけじゃないんだけど
ありがたい境遇にいながら
いろいろと 修行が足らんなぁ…