電子カルテの運用が開始となり、電子カルテ会議でもシステムに関する不満がぶつけられる中、何度も何度も話し合いを重ね、毎日奮闘していました。
そんな中、保健所監査が来ることになりました。病院勤務経験があるのは自分のみ…グループ病院からの支援も断わり立ち向かうことに決めました。
日々の業務と監査準備。
毎日残業。
休日返上。
正直、毎日毎日イライラしてました。
宇宙人の彼女とも険悪でしたし。
多部署の職員から受ける何気ない言葉や態度にもカチンとくるし。
でも監査は何とか無事に乗り切りました
テスト勉強を徹夜で頑張って、テスト本番で回答用紙を全部埋められた時の達成感と似ています。
その後日、恐ろしい出来事が起こりました。
いい大人になって、まさか体育館裏に呼び出されるとは
…体育館裏では無く人気のない診察室に、ある部署のトップ2から呼び出され、この間に起こった出来事についての注意を受けました。
正直ショックでした。惨めさから始まり、ジワジワと悔しさが込み上げました。
良かれと思ってやっていたことも、相手が望むことの優先順位からは外れていました。
重ねてショックだったのは、大好きで仲良しだと信じていた方が情報のリーク元だったこと。
私は相手が望むことの優先順位を上げるために、真っ先に病棟での服薬指導を諦めました。
そして、仕事の間は自分の感情を一切封印しようと決心しました。
皮肉なことに今回のこの一件で、良かったこともありました。
まずは病棟に上がらなくなった分、私自身の残業も減ったこと。
あとは、宇宙人の彼女との関係性が大きく変わったこと。
意外にも彼女は、今回の件を報告した時、弱り切っている私の心に寄り添って話を聞いてくれたのです
今回の一件で、自分が本当に弱っている時に支えてくれる人を、心から大切にしたいと思いました。
宇宙人の彼女以外にも、私のことを不憫に思って涙してくれる方や、電話の声を聞いただけで、心配してくれる方もいました。
本当に有り難くて勇気が出ました
実はこの事件が起こる一週間程度前、人材派遣登録会社に希望内容を動物病院勤務一本で絞り、連絡をしたばかりでした。
病棟業務が存分に出来なくなってしまったことや、ある意味人間不信が再発したこともあり、自分でもネットで検索しまくりました。
つづく