美術背景という仕事柄

色々なシチュエーションでこんな楕円もどきにお目にかかる
DE5

厳密にはこれは楕円ではなくアーモンド形というのが正しい

なぜなら 楕円は円を斜めから見たときの見た目の形ですから

円を右から見ても左から見ても見る角度が同じなら

同じ楕円形にならねばなりません

ついでに言うと円をどんなに斜めから見てもとがった部分は発生しません
DE01

正方形に内接した円を斜めから見てみましょう
DE02

Aは正方形と内接する円の中心を水平に通る線です

Bは内接する楕円を上下に2分し水平線と平行な線です

(これを楕円の長軸と言います)
DE9

近寄ると分かりやすいですが


円の中心と楕円の中心はずれるのです

楕円の長軸部分では正方形に内接してません

正方形の中心を通る線が接する部分が当然内接するのです


長軸のずれと呼ばれるこの現象を理解しないで

楕円を描こうとすると 


廻り込みを意識出来ずにアーモンド形になりやすい
DE8

こんな、円柱を描いちゃうことになる

奥の見えない部分で回り込んでいる意識が必要
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当然なのですが円の向こう半分は手前半分より小さいです

しかし、楕円自体はゆがむことなく

上下に2分出来る美しい楕円になるのが正解


応用編は又 この次に