シェルターは無いと困ります | けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

茨城県を犬殺処分ワーストから脱却させるために立ち上げた基金です

僕の昨日用意した選択肢で、大いにみなさんを迷わせてしまったであろうポイントに

「シェルターを否定してるわけじゃないんだけどなぁ…。うーん…。」

というのがあったのではないかと想像します。

実際「ひどいね」を選んだ方の中にも、コメントで
「シェルターは必要だと思います。必要だけれども…」
と補足してた方が多かったです。

シェルターは必要
もちろん、僕もそう思う一人です。
今日はそのことについて書きます。


僕は現アルマから、トトという名のダックスを迎え、今もトトと元気に暮らしています。

その後、自らも、微力ながらアルマの預かりボランティアとして、里親さんとのご縁を繋ぐことができました。

今は代表にお許しを得て、けいせつ基金に没頭させていただいています。

もちろんアルマの代表は、僕とけいせつ基金の最大の理解者の一人です。

当時感じたのは
ボランティアに携わる人の疲弊。
団体の慢性的な資金難。人材不足。
終わりのない戦い…

あ、これは特にアルマのことを指しているのではありませんよ。アルマは組織も大きく、指折りのちゃんとした団体です。だけどそのアルマにいても、動物愛護を取り巻く環境の厳しさは、十分に感じられました。

今後仮に、殺処分ゼロの時代が来たとしても、シェルターは必要なはずです。それがあるから、最終的にゼロになれるのだと思うのですが…

そうだとしても、団体や個人ボランティアが、もう少し楽になるような方向に変えなければ、人間の方が参ってしまいます。

そう、僕は、犬猫の活動をしているようで、実は人間の問題として、人間のことをずっと考えてきました。

人間が先に不幸になったら、助かる命も助けられません。

もう少し楽にするには…

僕は、犬猫の個体数を正常化させることが一番だろうと考えました。

センターに入ってからではなく
ボランティアがレスキューしてからではなく

その前に、個体数を正常化させる何かが必要だと考えました。

そこで、不妊去勢(けいせつ基金はメスの不妊のみですが)に特化した活動を思いつきました。

ちゃんとした団体であれば、団体を卒業するまでに不妊去勢はします。

しかし、団体を卒業する時では遅い。
その前にしておかなければ、団体の負担は変わらない。

僕はシェルター反対派なのではなく、むしろシェルターの運営をより良くするための活動をしているつもりなのです。

そのためには、順番が肝心ですよね?
シェルター建設よりも先に、不妊去勢に力を入れましょうよ、ね?
そうすれば、一頭一頭のケアがもっと充実します。
里親さんとのご縁つなぎも、もっと時間をかけられます。
第一、シェルターの規模を小さくできます。
建設コストも圧縮できます。

わずか2年前に僕が見た、特に犬の愛護は、全員シェルター派だったわけですから。この場合のシェルターは、個人の家庭も含みますけど。

猫にはTNRという考え方がありましたが、犬にはできません。法律的にアウトです。

だから俄然、シェルターに一旦保護して里親探し…が主流に成らざるを得ないわけです。

だから僕が
「シェルターなんか要らん!」
なんてこと言ったら、全員を敵に回すのと同じこと(^^;;

そうじゃないんです。

実際、動物愛護を長くされてる大先輩、シェルターで格闘すること十うん年…そんな方は、けいせつ基金のことを高く評価してくださる方が多いです。

そりゃ楽になるもん。
僕が言ったらいけないけど(^^;;

それとやっぱり不妊去勢はコストパフォーマンスが高いです。一番安いと思います。

僕はけいせつ基金を立ち上げる時に、100万円を出しました。それを話すと「おおっ!」ってな反応を示される方が多いのですが

いやいや

団体のみなさん、個人ボランティアのみなさん、毎月フード代にいくらかかってますか?
毎月の医療費は?
それを何年しましたか?
これから何年続きますか?
すごくお金がかかってたし、これからもかかる覚悟をしてるんじゃないですか?

少し減らしましょう。

減らしましょう…は適切じゃないな。
適正化させましょう。

数が適正化すれば、愛護活動はより良いものになります。

シェルターもティアハイムも、より理想に近づきます。

イライラもうんと減ると思うんです。

僕は断じてシェルターそのものを否定するものではありません。

むしろ、より良いシェルター運営を願っています。