【情熱レポート 「代表選挙 私は菅直人候補を支持します」】 | Making Our Democracy Work! 石井登志郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

【情熱レポート 「代表選挙 私は菅直人候補を支持します」】

皆様こんにちは。9月に入っても、各地はまだまだ暑い日が続きますね。いかがお過ごしでしょうか。


今回の代表選、私は、菅直人候補を支援することとしました。その理由、私の思いなど、大変長くなりますが、皆さんにお伝えいたします。


私は、前回のメルマガで、この代表選が「単なる権力闘争にしかならないなら最悪だ」と申しました。そう国民の皆様の目には映っている恐れも少なからずありますが、これを単なる代表ポスト争い、とだけ捉えてほしくはないのです。


菅、小沢両候補の大きな違いは、09年マニフェストに対する考え方です。菅候補は、09年マニフェストを目標とするが、現実的に絶対的なものとは考えず、柔軟に対応する、としています。小沢候補は、09年マニフェストをしっかり守る、としています。ここが大変大きなポイントで、是非皆さんには、メディアが焦点をあてる権力闘争的なものは極力排除して、論争の中味を注目して頂きたいと思います。


私自身は、マニフェストの柔軟な見直しはあってしかるべしだと、2009年の民意は、個々のマニフェスト項目にあったというより、自民党政治を終わらせ、「日本の大掃除」をせよ、という方が強かったと。こう書いた後、国政報告会をやり、盆踊りをまわり、街頭演説をし、そして支援者と話す中で、私のこの価値判断基準は間違っていないと確認が出来ました。そして、この価値判断基準に沿うと、菅直人候補が、私が支援すべき候補となりました。


菅内閣は6月に発足したばかりで、参院選の結果を、消費税発言などで集約してしまうのはあまりにも酷な話です。一方で、この三ヶ月の運営に、批判的な点がいくつもあります。一言で言えば、リーダーシップが十分発揮できていないことです。菅直人総理自身の、前向きで闘争的な姿勢が欠けていることです。大事なことですから、特に私が気になる点につき、少し書かせていただきたいと思います。


まず、経済。今、経済は極めて先行き不透明です。円高、株安、そして将来不安。それに対する菅内閣の姿勢に対し、市場はじめ国民から厳しい視線を投げられるのは、ある意味当然です。これに、しっかりと対応していかねばなりません。そのために、打てる対策を躊躇することなく、毅然とするときは毅然と、また、ビジョンを示す意味で、中長期財政見通しを立てることも重要と思います。現実的に、来年の予算案も借金をしなくてはなりません。ただ、10年後も同じペースで借金は出来ないのです。だから、今後どういう見込みか、何年後にプライマリーバランスをゼロにし、そして財政再建への道を歩むのか、大枠の考えを示さなくてはなりません。そして、経済閣僚を、民間を含めた人選で強力かつ安定できる布陣とすること。今は、オールJAPANで難局を乗り切らねばいけないときです。


そしてマニフェストの見直し、発展。特に子ども手当を26,000円に固執する必要は私はないと思います。要は、子育て世代の負担を軽減し、出生率向上に寄与することが目的ですから、政策目標が達成できる中味か否か、今一度検討が必要です。私は、厳しい予算制約もありますから、独仏の例も検証しながら、保育所要件の徹底緩和、第三子上乗せなども含めて進めるべきです。


また、先月末に、同期有志が菅総理に手渡した提言の中味も極めて重要です。それは、「闘うリーダーを望む」と題し、政治行政刷新三法案を直ちに着手、成立を図るようもとめるものです。その三法とは、政治刷新法(企業・団体献金の全面禁止、国会議員定数削減、国会議員歳費2割カット等)、公務員総人件費2割削減法、新政治主導法(経済財政諮問会議類似の新たな司令塔創設、超強力な国家戦略局設置等)で、まさに私たちが政権を託していただいた昨年に、一番強く訴えさせていただいた項目をひとまとめにしたものです。正直、私はこの提言を同僚がまとめた際には参画できなかったのですが、同じ仲間の熱き思いに意を強くし、菅候補を共に支えようと思ったことも事実です。


要は、菅直人総理のこの三ヶ月、参院選の敗北は菅体制のみに責任があるとは言わない、一方で、それ以降の運営も含め、リーダーシップが十分発揮されていない、しかし、菅さんにしっかりシャキッとしてもらうしかない、その可能性は十分にあるから、私は菅さん支援にまわる、ということです。


小沢前幹事長に関して、私の思っていることをよく聞かれますので、この機会にお伝えします。私自身は、小沢前幹事長とお話ししたのはこれまで三度ほど、短時間しかありません。ただ、その短いコミュニケーションしかありませんけど、頭の回転はぐるぐる速く、物事の視点は大きく、政治家として本当に大きな方だと思います。リーダーシップという面では、菅総理が十分発揮できていないと書きましたけども、小沢前幹事長の方が優れているのではないか、という点に関して、私も正直、同感するところです。一方で、六月に鳩山前総理と共に辞任をされてからまだ三ヶ月、ご本人は不本意きわまりないでしょうけども、政治とカネの問題を引きずっているという中で、国民世論の理解も得られにくい状況を鑑みると、私がご支援申し上げるには厳しいと言わざるを得ません。また、マニフェストの完全実行にあたり、税収の想定以上の減少、ムダ削減がマニフェスト通りには進んでいない現状をカバーする秘策があれば私もさらに悩んだのですが、今日までのところ、秘策が見えて参りません。大変僭越なことを書いておりますけども、私も政治家の一人として、今、思うところを記させていただきました。


本来、こういう時には、もっともっと私自身が先頭に立って旗を振り、アドレナリンをばんばん出しながら、「●▲内閣を作ろう!」とやるのが政治家というものです。私自身、消極的な姿となってしまっていることに反省していますけども、この現実もかみしめながら、自分自身の在り方を考えていきたいと思います。


いずれにせよこの代表選挙、私は菅直人候補支持で舵を切ります。私を通じて党員・サポーターとなっていただいた皆さん、兵庫7区地区お住まいの党員・サポーターの皆さん、そして私の活動に関心を持っていただくすべての国民の皆さんに、私の判断に対するご理解をいただければ幸いです。よろしくお願いいたします!