農産物の輸出は課題が一杯 | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

農産物の輸出は課題が一杯

 フード・エキスポは、日本側は、ジェトロと農林中金が大きく関わり、全農、全国農業法人協会、各県の協議会やJA、全漁連等が参加し、世界各国からも出店がありました。世界最大の商業都市香港に農産物や加工品を輸出し、ひいては中国本土にも拡大しようという狙いです。日本からは牛肉、野菜の加工品、乳製品、果実のジュースや加工品、調味料等多彩でした。


 帰国は上海からでしたので、わずかの時間に、中国の超高級食品スーパー「久光」に寄りました。「越光」「越前米」「日本品種」のブランド名で、2㎏123元(1600円程度)で売られていましたが、中国浙江省産でした。3年前には、棚には、全農が輸出していた日本のコシヒカリがありましたが、今はありませんでした(当時、全農の輸出米は2㎏198元で売られていた)。中国の一般的な消費者が購入するコメの値段は2㎏10元程度だと言いますから相当高い価格と言っていいようです。


 日本のコメは、中国本土には原発事故の汚染問題で未だ輸入は規制されたままです。また、日本のコメと見間違うような「越光」や「秋田小町」の名を冠したコメは3年前にもありましたが、これほど日本名があふれるあからさまな商標登録はなかったと思います。また、「但馬屋」(上海の牛肉販売店の名前)が、澳州産として、「和牛」と銘打ち、100グラム398元(5000円程度)で売られていました。偽装ではありませんが、紛らわしいことはなはだしい。


 輸出拡大に向け課題は一杯です。農業農村所得倍増10カ年戦略を単なるスローガンにしないために、頑張ります。