今日は夕方から男女別学教育セミナーというものに参加してきた。
オーディエンスとして。

要するに、男子校、女子校の教育の利点という話。
特に思春期において、男女の成長のしくみは異なる。
だから男女別学に利点がある。
僕も「男子校という選択」「女子校という選択」でそのことを書いている。

男子校、女子校、男子校から共学になった学校、女子校から共学になった学校、共学にしてから学校の中で男子クラス女子クラスをわけた学校の事例が紹介された。
やっぱり男女は別々で教育したほうがやりやすいことが多い。

男女平等という観点では共学でしょという話もあるだろう。
しかし、学校が社会の縮図であり、男女がいっしょにいるべきというのであれば、それは学校の中に既存の社会のジェンダー意識が持ち込まれることを意味しており、結果的に既存のジェンダー意識を子どもたちに植え付ける機能を学校が果たすことになるということ。
男子校、女子校という環境の中では、男だから、女だからという意識が働きにくく、ジェンダー・バイアスがかかりにくいという研究結果が豊富にある。
共学のほうがなんとなく男女平等な感じがするかもしれないが、実際は逆なのだ。

というようなことなのだけど、普通に話を聞いていたら、突然司会者が「今日はおおたさんが来てくれているので、コメントお願いします」と無茶ぶりされた。
あまりに突然で、かなりアップセットしてしまった。
お恥ずかしい。
とっさに「男子校の運動会は縦割りのチーム構成だが、女子校の運動会では学年大綱で運動会を競うことが多い」という話をした。
男子は命令系統による縦型の組織を作るのが得意だが、女子は共感をベースにした横型の組織を作るのが得意ということの象徴的現象だと思う。
今日の会の主催者の1人である中井俊巳先生が、なでしこジャパンの佐々木監督の言葉「男には上から目線、女には横から目線」というのに触れていたがまさにそれのこと。
男と女では、組織の作り方も違うのね。

男女差別はよくないけど、それぞれの良さを活かした教育はしていきたい。
男女別学と共学のおいしいとこどりができればいいよね。