[白内障闘病記]10:永遠に慣れたりはしない。 | オレ様のイイ文

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すっかりトラ毛のネコになってしまったオレ様が、世間にもう一度噛み付いてみる。

いつかこのような時が来るとは思っていましたが、いざとなると怖いものです。

かつて経験しているとはいえ、短い時間で済むとはいえ、

前後を老人に挟まれて、手術台に座り、目に光を当てられ、

器具で目蓋をガッと固定され、成分不明の麻酔薬を目に垂らされ、

レーザーメスをビビッと当てられ、メスでちょっちょっと角膜を剥がされ、

にょろっと人工レンズを載せられるのは、

怖い。ちょっと怖い。

まぁ、それでも片目で生活する不自由さとか不便さとかは覚えていたので、
仕事はできないと諦めていたし、遠くまで飯食いに行くのが難しいのも、

文章を読むのにも疲弊することは知っていたので雑誌も持参しなかった。

Amazon PrimeとWifi完備サマサマである。

 

今回大きく変わったのは「3焦点レンズ」が新たに導入されたことだった。

遠・近2焦点と比較して、遠・「中」・近と中間距離に対するピントが合うようになったらしいが、

そもそも「中距離」の定義が曖昧であり、水泳だと200mくらいだぞ、陸上だと800mくらいか、

など、「中距離」に関する感覚は個人でバッファがある。

 

そもそも右目が遠・近2焦点で、左が遠・中・近3焦点だと、両目でどう見えるのか。

など、運用面でも謎が多い。

 

まぁ、そんなイメージは100回説明されても永遠に納得はできないと思うので、

モルモットだろうがベータ版だろうがプロトタイプだろうが、

いつもそんな人生だったので、今更ねぇ、という話だったりもするのである。