私は里山風景に癒され、そして憧れ、今日その里山ど真ん中に私は存在する。
これは考えようによっては奇跡かもしれない。
大学卒業後、私は千葉からはるばる関西方面に一人旅に出た。青春18きっぷを使い鈍行列車にゆられてい
た。
亀山駅から紫色の2両編成、しかも単線。なんかわくわくしてきた。その関西本線から見る車窓風景に釘付けだ
った。山があり、川があり、田畑があり、里があり、なんと品のある風景なのだろう。心を打たれた。
私は今、なぜかあの時見た車窓風景の中にいる。
私はここ伊賀の地に「呼ばれた」のだ。