オーストラリアのダーレンベルグが今年100周年を迎えるお祝いとして
ワインメーカーの"チェスター・オズボーン"が来日しての記念パーテ
ィーを東京のアメリカンクラブで開催。
夜の記念ディナーの他に、100周年記念のシングルヴィンヤードのリリース
&セミナーとヴィンテージ比較での試飲会も開催。
1日がっつりとダーレンベルグに浸ってきました。
http://item.rakuten.co.jp/pacificwine/c/0000000110/
まずはセミナー。
大阪で仕事片付けて、夜のディナーか試飲会辺りからの参加予定だったんですが
早く片付いたので、急いで新幹線に飛び乗って東京へ。
会場は麻布十番の"アメリカン・クラブ"。
坂道で汗だく、受付の女性に「プールにでも飛び込む?」って言われちゃいました。
Oh~!アメリカンジョーク?!
着いて早々試飲するのはシラーズ12種類にグルナッシュ3種類のシングルヴィンヤード。
100周年を記念したシングルヴィンヤード・シリーズ。ダーレンベルグは色んな区画
や地域をブドウを組み合わせて様々なワインをリリースしていますが、単一は無し。
今回100周年を迎えて改めてマクラーレンヴェイルの地域性やキャラクターなどを
知ってもらおうと企画されたもの。
今回リリースされるのは、
単一畑のシラーズ100%が12種類
単一畑のグルナッシュ100%が3種類
それぞれ品種では異なりますが、バスケットプレスの使用、樽の使い方、足踏みで
の圧搾などワイン作りの製法はまったく同じ。ヴィンテージは2010年
純粋に産地の違いのみを知ってもらうとしています。
これらのシラーズ、若い畑のもので樹齢15年、一番古いもので100年超えたも
のなど、購入した時期も様々。
え~、例外なくワインの名前はチェスターが付けたので長いです。
さらに、ちょっと通訳するべきか?みたいな変な意味を持つワインもあります。
セミナーで15種類って多いです。
それぞれの解説を聞きながら順に試飲。
机の前にはこのグラス。
むむ~~、明らかに違う。
フルーツの要素が強いのもあれば、酸が際立ったもの、ミネラル感があるものや
タンニンが強いもの。そう簡単に土壌や畑の位置とは結びつかないですが、明ら
かにその場所の個性が出てるんでしょう。

2010 The Little Venice Single Vineyard Shiraz
1998年(樹齢14年)、赤茶粘土質
固さはなく、果実味が心地いいジューシーさ。酸味もあってバランスのいいワイン
2010 The Bamboo Scrub Single Vineyard Shiraz
1998年(樹齢14年)、深い砂質、底に粘土
複雑さはなく、非常にシンプル、スパイスのアクセント
2010 The Fruit Bat Single Vineyard Shiraz
1998年(樹齢14年)、砂質土壌
畑の小屋にコウモリが住んでる
内陸へ8km、昼夜の温暖さが大きい
(1)に近い果実味がしっかりある味わい。(1)の畑の隣
2010 The Garden of Extraordinary Delights Single Vineyard Shiraz
1969年(樹齢43年)、砂質小石
260万年前の地質、今回のシリーズの中では最も内陸。
しっかりと広がりある香りと密度のある味わい、口当たりはやわらかい
2010 JRO Afflatus Single Vineyard Shiraz
1912年(樹齢100年)、購入者でもあるおじいちゃんの名前
砂質と砂利が表面を覆った土壌
この中では固さのあるタイプで、少しミネラル。
2010 Shipsters' Rapture Single Vineyard Shiraz
1969年(樹齢43年)一部1880年~
ローム層、ライムストーン
南向きの急斜面で日照は少なめ、この中では涼しいポイント
ミントやハーブ、干草の香り。酸とミネラルのニュアンスで果実味は控えめ
2010 The Vociferate Dipsomaniac Single Vineyard Shiraz
1969年(樹齢43年)。浅いライムストーンと赤茶の砂質。
タンニンは強くないものの、力強さやしっかりした味わい。
2010 The Swinging Malaysian Single Vineyard Shiraz
1969年(樹齢43年)。サンドストーン地質
途中RISに植え替えたものの再度SHZに。
ボリュームがあってスパイシーな口当たりながら、中抜け的にしっかり感
が少ない。
名前は通訳が困る内容で、いわゆるハプニングバーの昔の呼び方。
2010 Tyche’s Mustard Single Vineyard Shiraz
1996年(樹齢16年)。最も南に位置する畑、ライムストーンの上にローム土壌
最もタンニンが強いワイン。
タンニンが強いのでブレンドとして活用。このタンニンが料理における
マスタードのような役割からこの名前。
2010 The Other Side Single Vineyard Shiraz
1916年(樹齢96年)。粘土質土壌。
こちらもタンニンを足す為のブレンドタイプ。
果実の味わいは控えめで、土や樹の風味で少しクセのある味わい
2010 The Blind Tiger Single Vineyard Shiraz
1927年(樹齢85年)。砂質土壌。
香り高い、酸味がしっかりとあってバランスのいい好印象。
大恐慌時代の違法闇酒場の名前。
2010 The Amaranthine Single Vineyard Shiraz
1969年(樹齢43年)。グレイのローム地質、下にライムストーン
ライムストーンの地質に粘土地質も混ざっていて、根がライムの隙間の粘土質
に沿って延びる、2つをMIXしたようなタイプ。
ミネラルの感じに、チョコのアクセント
以上、シラーズ100%の12種類テイスティング
で、残りがグルナッシュ。
こちらは、単一畑の個性でなく、マクラーレンヴェイルのサブリージョンとしての
もう少し広い範囲でグルナッシュの個性を出してみようと作った3種類。
2009 Sub Regional The Blewitt Springs Grenache
アイアンストーンにブレンドされるもの。
結構スパイシーな口当たりで、ややアルコール感
2009 Sub Regional The Beautiful View Grenache
土っぽさが印象的。重さはあまり感じず3つの中では一番軽い感じ
2009 Sub Regional The McLaren Sands Grenache
極めの細かいタンニン。こちらは重口なタイプ
Garden of Extraordinary Delightsのシラーズと同じ畑のものだけを使用
この15種類をこなして、これらのシラーズとグルナッシュを使用する
デッドアームス・シラーズとアイアンストン・グルナッシュ/シラーズの試飲。
で完了。
さすがにハード。
まだこの後続くものの、すでにビールでも飲みたい気分…
これらのシングル・ヴィンヤードシリーズは各8樽作って、その中でその畑の
個性を一番出している樽をのものを使用。各200ケースほどのみの生産数。
残りの樽は、デッドアームスから様々はシラーズを使用するダーレンベルグの
ワインにブレンドされていきます。
そんな貴重なワイン達、現地で99ドル。
日本への入荷は未定。
えっ、これだけ試飲して未定なの?!
ダーレンベルグ取り扱い数No.1(なはず)
http://item.rakuten.co.jp/pacificwine/c/0000000110/
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