西岡市長、最大の公約である新庁舎建設の6施設複合化プランの具体案を示さないまま「ゼロベース」に? | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

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第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

平成28年第3回小金井市議会の最終日(10月4日)に、西岡市長は自身の最大の公約「新庁舎6施設複合化」を『ゼロベース』で見直すことを市長報告で述べたとのこと、ここに共有しておきます。

 

 

以下、市長報告全文です。

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市長報告 2016年10月4日

 

庁舎建設等に係る今後の方針について

 

本日は、平成28年第3回定例会最終日の大変お忙しい中、貴重な時間に市長報告の機会をお与えいただきましてありがとうございます。

 

平成28年8月31日、庁内に設置した6施設複合化プロジェクト・チームから最終報告を受理し、同日及び9月7日に全員協議会を開催し、各会派からのご意見、ご要望を頂いたところでございます。

 

その後、具体案を含めた方針として取りまとめることができなかったことにつきまして、私の不徳の致すところであり、大変申し訳なく思っております。

 

市長就任以来、約9ヶ月が経過した今も、現状の分散庁舎は、市民サービスと行政執務の両面において機能性に欠けるところがあり、より一層市民サービスを向上させるためにも、早期に分散庁舎の解消を進める必要があるとの思いに変わりはございません。

 

加えて、市役所庁舎は災害が発生した場合には、災害対策本部を迅速に設置することが求められ、市民の皆さんの生命と財産を守る拠点として、その機能の強化・充実を図ることは自治体の重要な責務とも考えます。

 

しかし、新庁舎の建設に当たっては、これまでの長い経過もあり、市民の皆さん及び市議会とともに、着実に進めていくことが、何よりも肝要であります。

そこで、私は、市長としての責任において、議長及び市議会からのご指摘いただいた課題を踏まえ、ゼロベースで見直すことを決断し、今後、市民・議会・行政が一体となって、進むべき方向を定めてまいります。

 

この間、私の不手際及び準備不足から、市議会に多大なご迷惑をお掛けいたしましたことにつきまして真摯に反省し、庁舎問題の解決に向け市議会全体のご理解をいただけるよう、慎重かつ丁寧に着実な歩みを進めてまいります。

 

なお、福祉会館、清掃関連施設の再整備も重要と認識しており、これらの課題解決についても全力で取り組んでまいります。

 

本日の時点では、明確な項目まで申し上げることはできませんが、早期に具体的な提案ができるよう最大限の努力をしてまいりますので、議員各位のご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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●突き詰める前に「撤回」するのは、有権者への裏切りではないか

 

6施設複合化はとても魅力的な政策であることは否定できません。もし実現できるならやってもらいたいと思っています。しかし、市長選挙で掲げられた際にこれを実現するにはかなり困難が生じることは市政に多少関心のある人なら誰しも予想できていたはずです。それは「議会の多数の理解が得られるのは容易ではない」ということです。西岡市長は当選後議会で『私はこの6施設複合化で民意を得た(選ばれた)』という旨も議会で発言していました。

 

新庁舎を複合化しての建設は今の小金井市にとって悪い案ではありません。なぜなら、基本的にずっと財政的には厳しいのだから。建設費用のみならず維持管理費を考えると、何かしらの複合化建設プランは妥当な考え方です。平成25年にまとめられた新庁舎建設基本計画を策定した委員からも、複合化を検討したかったという旨の記述もコメントとして残っています(ただ、当時の市長からの諮問は単独建設だったため、この検討委員会では複合化については追求せず)。

 

しかし、今回の市長の言動でイマイチ理解できないのは、プロジェクトチームの最終報告を受けての市長の方針はまだ出されていません。ゆえに「議会で議論をしていない」のです。具体的なプラン、スケジュール、財源計画も示さず、それを追求することなく、この段で西岡市長が自身で「最大の公約」「これで選ばれた」と述べていた6施設複合化プランをゼロベースに戻すというのは、筋が通らないのではないでしょうか。

 

本来いまやるべきは、プロジェクトチームの最終報告に示唆されている専門的知見を得て、より具体的な複合化建設の実現へ向けての検証でしょう。それをやらずに投げ出すのは、市長選で「それで選ばれた」ことへの背信であり、プロジェクトチームで汗をかいた職員の労力も無駄になり兼ねません。

 

 

●西岡市長が説明責任を果たさないといけない点

 

市長選挙時のビラには「新たな市民負担もなく、実現できるのです」と書いてあります。ところが、財源計画も示せず、最終報告書にも他の行政需要とのバランスが必要と示唆されています。

 

また、6施設複合化を5月に「2機能4施設」という方針を打ち出し、比較的実現可能な形へ変えて取り組もうという意思を示していた矢先、結局「ゼロベース」への見直しを表明したことから、全く訳がわからない状況に陥っています。残念ながら「なぜ、ゼロベースか」ということは、明確な理由は議会の質疑を聴いてもわからないままです。

 

誰か、説明してもらえませんか?(現場を離れた私には何が何だかさっぱり分かりません)

 

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