子ねこの

いたずらは



罪の無い

他愛の無い



それだけのことだった






低温

そして

低温



反省と後悔


ゴメンねゴメンねゴメンね




何度

唱えても

還らない


硬い甲羅は動かない



優しいふりで

優しくないんだ


ワタシガワルイ




子ねこ


しからないからでておいで

掘り起こして

死なせてしまったことは


責めないから




似ても似つかない

どの旅の空か

かわいがられたかったんだよね







みんな

どこかへ

旅立った



寂しい五月は

繰り返す




去年の春も       こぞのはるも


わたしを去った



空洞がまた

容積を広げる









『似ても似つかない』は、老体のねこでした。もう10日も帰ってきません。さよならも言わずに・・・