先日、パチンコに関するニコ生アンケートを実施しましたが、今度はスロット編。
Q：どっち？
20スロメイン50.1％
5スロメイン36.8％
両方そこそこ13.1％
思ってたより20スロメインが少ないです。市場の実数を知らないのですが、今、こんなに5スロ派って多いんですか？
Q：週、何回パチスロしますか？
週3回以上32.7％
週1回程度37.0％
月に2回程度13.0％
月1回以下17.3％
パチンコに比べ、週3以上のヘビーユーザーが多かったです。
Q：何を一番の目的で遊技していますか？
金を儲けたい！51.9％
ひまつぶし！他！48.1％
パチンコと同様、皆さん勝ちについてあきらめを感じてらっしゃるのがよくわかります。スロットはもっと金目的の人が多いかと思っていたのですが、半分という結果。びっくり。
Q：打つ台の設定看破要素は把握して打ちますか？
はい58.5％
いいえ41.5％
必然的に、こういう結果になります。
Q：設定看破は…
ほぼ全ての要素の看破を試みる9.5％
メインの要素だけ看破を試みる36.6％
なんとなく設定は気にする程度31.8％
設定？そんなことよりレバーに気合を込めよう14.2％
設定？エナ専ですから7.9％
でも、完全に運試しという人は少ないようです。エナ専の人もホールでは目立ちますが、そんなに多くはないんですねー。
Q：今後、今より増えて欲しい機種スペックは？
さらに強力な高純増AT・ART11.2％ 14.4％
現行の高純増AT・ART4.2％ 9.6％
ゆるめのAT・ART18.4％ 13.2％
A+ART46.5％ 42.2%
A（演出豊富）9.8％ 14.4％
A（シンプル）9.8％ 6.0％
これが一番びっくり。A＋ARTが市場に足りないと思う人が半分という結果。
で、本当かなと思い、枠をまたいで二回実施。でも結果はあまり変化しませんでした。
少し読み解くと…
・さらに強力…
⇒この層は現行の射幸性が物足りないと感じている層で、カジノができたらいなくなる可能性もある人達です。ただ、自分の裁量で射幸性をいくらでも上げられる公営ギャンブルもある中でパチスロを選択されているわけですから、基本、パチスロというもの自体がお好きな人たちなのでしょう。業界的には一人当たりの収益が高く見込める層の人たち、かつ、甘えてはいけない人たちです。
・現行の高純増…
⇒上記に近い人たちですが、今のパチスロに対し満足度が高いと思われます。
・ゆるめの…
⇒今のパチスロに対し、システムは好みでもややキツイを感じてらっしゃる感じでしょうか。
・A+ART…
⇒うーん…どう見ればいいんでしょうか…。一昔前の初代エウレカや鬼武者の時代がよかったと思うプチ回顧感なのかな。もし本当であれば、規制後にこのスペック帯は主流になりそうな感じでもありますから、規制の影響はあまり受けないという希望的観測もできることになりますね。
⇒A…
演出が豊富なタイプのAもそんなに求められていない感じですね。
Q：10回実戦（収支プラマイゼロ）どっちがいい？
20万円勝ちが1回、4万円勝ちが1回、3万円負けが8回21.1％
3万勝ちが1回、1万円勝ちが3回 1万円負けが6回 78.9％
今の機械の「勝率設計」に対する質問。
簡単に書くと、上が「勝率2割＋万枚の可能性あり」、下が「勝率４割＋2000枚クラスの噴きはあり」という質問になります。この結果と市場の実稼働と異なることに非常に興味があります。放送中のコメントにもありましたが、「わかってても万枚狙いにいっちゃうんだよね…」という言葉。私もこれ、すごくよくわかります。
つまり…「下の感じでスロットを遊びとして続けたいけど、万枚機種があると、やっぱり夢をみたくなっちゃう！」ということ。
「『高射幸性機種』は打ちたい人が打てばいいわけで、占有比率さえ適正であればよいのでは？」
というのは、安直な考えだということなのでしょう。高射幸性をそこまで求めていなくても、「そこにあるだけ」で引き寄せられていき、ユーザーをドンドンと高射幸性化させていく影響があるということです。で、自分の懐事情と射幸性が乖離していき、ドロップアウトを引き起こすことになります。
上記、A+ARTが求められていたとしても、流行らない理由はここにありそうです。高射幸性機種が市場から一切なくなった状況でない限り、A+ARTが流行る可能性が大きくアップすることはないような気がします。
業界サイド（の経営事情）とユーザーとの乖離が一番顕著にわかる質問になったように思います。
Q：一番改善して欲しいのは？
出玉35.7％ 33.3％
演出42.8％ 45.6％
遊技環境21.4％ 21.0％
パチンコよりも「出玉」の改善を求める人が少ないです。
うーん…よくわかりません…。スロットの方が出率に関してシビアな人が多いですし、シビアに遊んでいるからこそ、ひとまず満足しているのかも。
Q：パチスロ
続けたい22.7％
できれば43.1％
やめたい20.2％
やめた13.9％
パチンコ同様の数値。
Q：趣味として
満足している11.1％
そこそこ満足34.6％
ちょっと不満34.6％
かなり不満19.7％
ちょっと不満＋かなり不満を合わせて50％超えです。遊技の特性上、多いのは当然ですが、この二つで25％、つまり4人に3人くらいが趣味として満足されていれば、きっと業界も上向いていくのでしょう！
趣味として満足しているかどうかはたいへん重要な数値に思います。なぜならば、自分が趣味として満足していないのに「誰かを趣味に誘ったり」するでしょうか。初遊技において非常に敷居の高い趣味でもあり、ここが高くならないと、新規参入は見込めないかと思います。反対に、現行ユーザーの満足度が高い状況であれば、新規参入を見込める可能性がありますので、業界が組織的に新規用施策を実施するなら、そういった時期になります。
「今、結構いい感じ！新規呼び込みに金を使う必要なし！」
ではなく、
そういう良い時期にこそ、組織的に予算を組んで新規参入用に投資。
「ちょ…やばい！現行ユーザーがドンドン減ってる！新規を呼び込まなきゃ！」
ではなく、
そういうヤバイ時期（今）にこそ、現行ユーザーの満足度アップのために投資。
他産業と違い、広告宣伝を見ただけで単独で初来店という現象が起きにくい特性をよくよく配慮する必要があるということです。土台を固めて、趣味としての入口案内役となる現行ユーザーを満足させてから、新規獲得用の金は使わないと非常にコストパフォーマンスが悪くなるということです。
まあ…でも…自分で書いてて、杓子定規なこと言ってるなと思うわけで、現実、逆になっちゃうんですよね。それも非常によくわかりますです…。
こういうデータ、クロスで取れる環境と技術が欲しいなぁ |дﾟ)