「ちょっとしたことで体調を崩したり、災難に巻き込まれやすいタイプです。
改善するメソッドがあったら教えてください。
門を出れば七人の敵あり」
「肉体レベルで言えば、病氣勝ちなのは免疫力が弱いからだよね」
「そのとおり。
免疫とは『あと出しのジャンケン』。たとえばチョキと言う異物が入り込んで来ると、身体はグーという抗体を作り出して、異物を粉々にする。
グーにはチョキを、パーにはチョキをと言う具合」
「凸の異物に、凹の抗体が合体した瞬間に、発熱などの症状が出るけれど、それで異物は消えちゃうもんね。
つまり症状即療法(しょうじょうそくりょうほう)」
「免疫を司っているのは、胸のセンターにある胸腺(きょうせん)。
胸腺は加齢に伴って、だんだん縮んで来る。だから老化するほど病氣になりやすくなる。
猫背の人は胸が縮んでいるから、余計胸腺の働きが妨害されるので、体操で改善しよう。
四つんばいで、肩と並行に左腕を横に伸ばす。
右手で上体を支え、背骨を左に捻じって天井を見上げる。
息を吐きながら、ゆっくりと左胸を床に着けていく。
自分の体重で左胸=左肺が開き、呼吸が深まる。猫背も矯正される。
余裕のある人は左右に小さく揺らすと、もっと効く。
右側も同様に行う」
「『うつ伏せクルリンパ』は、より強烈に胸を広げるバージョンだよね。
まずうつ伏せに寝て、両手を肩と並行に横に広げる。
左足を鳩尾から伸ばす意識で持ち上げて、右足を越えて、大きく左斜め後ろに持っていく。
更に伸ばして床に左足裏をつけちゃう。
左手を床と垂直に大きく動かして、右手の甲に近づけて行くと、下になった右の胸がすごく開くんだよね。
両手が着くのが、歪みの無いカラダ」
古久澤先生のメルマガとブログに学んで、不幸と無縁なカラダになろう。
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のメルマガとブログはこちら。
「体操で胸周辺を刺激すると同時に、16時間酵素断食で腸を浄化すると更に良い。
小腸も免疫と関係が深い。特に加齢で胸腺が衰えるほど、小腸に免疫を移行して行くのが、健康長寿のポイント」
「災難に遭ったり、トラブルに巻き込まれやすいのは、オーラが破れているからだよね。
オーラはその人が持っている、いわば氣のバリアー」
「正解。方位や星回りなどを氣にする人は意外に多いが、その人のオーラが強くなれば、影響されなくなる。
反対にオーラが弱いとモロに影響される」
「身体を整えると、オーラも自然に強くなっちゃう。
だから体操が大事なんだよね」
「そう言うこと。てっとり早く活性化するには、皮膚をこすったり叩いたりして刺激するのがいい。
掌をこすり合せて温めたら、頭のテッペンからつま先までを撫で下ろす。家を出る前にやっておくと厄除けになる。
帰宅後に行うと、その日一日に貰った邪氣を落とせる。
お寺で『うちの境内で炊いている、線香の煙を身体に刷り込むと病氣にならない』と教えているところがある。
別に特別な線香を使っている訳ではなく、刷り込む時に皮膚を撫でることにポイントがある」
「撫でるのは陰性の刺激=マイナス除去。
元氣注入のためには、手で皮膚を叩いて、陽性の刺激を入れるといいんだよね。
背中の手が届かないところは、家族や友人とやりあってもOK」
「こうしたちょっとした工夫で、『オラのオーラ』が強くなり、災難も遠ざかる(笑)」
「・・・・・・・・・」
「そうしたシラケた顔をしてはいけない。オーラを強くするには、笑顔が一番。
他人に悪意を持たれた時でも、その瞬間に笑っていれば、邪氣が鏡のように相手に跳ね返っていく。
笑えば免疫も活性化することが、医学的にも証明されている。
ブリージングで美顔を重視するのも、笑顔を良くするため」
「なるほどね~。チンパン君も、もっとニコニコしなくちゃね(笑)」
「(聞こえないフリをして)では、今週も『易経』を勉強しよう。
今日の卦は『天地否(てんちひ)』と言う12番目の卦。
上部の『天』は天の氣が上に向かうことを表す。
「つまり天地が背きあっている状態。会社で言えば経営陣と部下がソッポを向いてる険悪な雰囲氣。
家庭にあてはめれば、親子や夫婦の断絶。いい意味じゃないよね。
身体で考えれば、頭ばっかりに氣や血が昇って、足元がスカスカな状態。
頭寒足熱の反対だから、病氣になりやすい。
仕事や実人生も、口ばっかりで実行が伴わないってとこかな?」
「大当たり。
しかし、いい意味ばっかりの卦が存在しないように、悪い意味だけの卦もまた存在しない。
『天地否』の『否』とは、『交流を絶つ』『塞ぐ』と言う意味。
人が生きて行くためには、よからぬモノをシャットアウトすることも必要。免疫も『否』の一種。
もちろん、一切のつながりを絶つことは出来ない。自分の中に入れてOKなもの、入れたらまずいものを『分ける』ことが重要。
そして有害なモノは断固入れない。それが免疫やオーラのバリアー」
「外部の情勢や、時代がよろしく無い時は、正論を言っても通らない。
だから目立った動きをしないで、じっとしていなさい って『天地否』にも書いてあるもんね。
嵐の日は家にこもっているのが正解。待っていれば嵐は必ず通り過ぎるから、それから外に出て活動すればいいってことか。
確かに『天地否』も悪い意味ばっかりじゃないよね」
「武術=護身術 も、『天地否』の精神を体現したものと言える。
格闘技のように『相手に勝つ』ことよりも、負けないこと、危険から自分の命・身を守ることが本分。逃げてもOK。
宮本武蔵を題材にしたマンガ『バガボンド』に象徴的なシーンが出てくる。
武蔵は武者修行の途中で、足に深い傷を負った。杖をつかないと、歩行もままならない状態になった。
そんな武蔵を倒して名を挙げようと、多くの剣術家が挑戦して来る」
「武蔵は自分の身体を中心に、地面に相撲の土俵のような円を描いてこう言うんだよね。
『黙って去るなら追わないけれど、円の中に入ってきたら、叩き斬るぞ』って。
ほとんどの挑戦者は、手負いの武蔵をあなどって、円の中に入って斬られちゃう」
「間合い、待つ力が武術の極意なんだと教えてくれるエピソード。
護身術とは、ある意味で『(敵・危険との)関係性ぶった切りの技』だから、『天地否』そのもの。
自衛隊のような『専守防衛』の精神。
動物も自分の縄張りの外に居る相手がどんな振る舞いをしていようが、基本的に知らん顔」
「でも、自分のテリトリーにズカズカ入ってきた時は、牙を剥くもんね。それってある意味、平和主義かも。
スポーツや格闘技には、そういう発想はない?」
「ただし、個人のセンス・感性でつかんでいる人は居るようである。
タレントの武田真治が、ある番組の控室で、元プロボクシング世界チャンピオンの、井岡弘樹と一緒になった時のこと。
着替え中の武田の身体を見た井岡が、『いい身体をしていますね。ボクシング向きですよ』と声をかけた」
「武田真治って、長年ランニングやボディビルで鍛えている細マッチョだもんね」
「それをキッカケに、武田と親しくなった井岡は、折に触れてボクシングの話を聞かせてくれるようになった。
『ボクシングには、左を制す者は世界を制す って格言があります。
その意味、分かりますか?』
とある日、井岡は武田に問うた」
「ボクシングは、左のパンチで距離を測って、右手でとどめのパンチを出すからでしょ?
だから左は相手との間合いを測るための、とても重要な存在だよね」
「左腕の間合いの外に居れば、自分のパンチも相手のパンチも届かないから、対処する必要はない。
井岡は人生も同じだと言う。
『人生も、左の間合いに踏み込んできた相手にだけ対応すればいい。
遠くから野次を飛ばしてくるような人間に、反応する必要は無いんです』」
「確かにアタシたち凡人は、外野の雑音に無用に心を乱され勝ちだよ。
でも、左の間合いに入って来た人間はどうするの?遠慮なくブッ飛ばしちゃえって?」
「武田もそういう答えを予想した。しかし井岡は、
『その人は殴られる覚悟で左のエリアに踏み込んで来たんだから、一度その人の話を聞いてあげてください』と答えた。
遠くから野次る手合いは『天地否』よろしくシャットアウト。
目の前に踏み込んで来た人間にだけ、静かに向き合えばいい。
強さ・自信に裏打ちされた、ゆとり・やさしさに、武田は痺れた。
だから年齢的にはもうプロになれないけれど、ボクシングを始める決心をしたそうである」
「カッコイイね~。プロボクサーでまして世界チャンピオンだったら、殴り合いが強いのは当たり前。
それだけじゃなくて、王者と呼ばれるにふさわしい氣高さとか、崇高な精神ってものを見せて欲しいもんね」
「井岡はグローブを壁にかけてからも=引退してからも、ボクシングで学んだことを活かして、人生と言うリングの中で闘い続けているのであろう。
武術・スポーツという分野にこだわるよりも、個人=その人自身が何をつかむかが肝心ということ。
井岡のエピソードは、武田真治の著書『優雅な肉体が最高の復讐である』(幻冬社)と言う本に出ている。
いわゆるタレント本という受け取られ方をされたみたいだけど、とてもいい本だった。井岡のエピソードだけでも、千何百円払った値打ちはあった」
「武田真治の鍛えられ、引き締まった身体を見たから、元世界チャンピオンも深い話をする氣になったんだろうね。
『コイツになら通じるだろう』って見抜いたんだよ。やっぱり身体は全てを語るよね」
「武田真治の本には、十数年間自分の身体を鍛え続けて来た人間じゃないと語れないようなことが、他にもいっぱい書いてある。
チンパンもレベルはともかく(笑)、長年自分の身体と向き合ってきたから、そのくらいのことは分かる。高い本じゃないので、買って読むことを薦めます。
ではまた来週。オンショウゲンアクアクソワカ~!」
(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。
写真は、お散歩中他の犬にケンカを売られて、威嚇しているボクです。天地否を実践しています。
男には負けると分かっていても、闘わなければならない時があるのです。
『男なら~闘う時~が来る~♪。誇りを守るために~命をかけて~♪』
(『美しき狼たち』 あしたのジョー・主題歌より)
武術・武道とは護身術=関係性ぶった切りの技ですが、それが最高段階ではないようです。
活人剣(かつじんけん)=敵をも味方として活用する という境地があるらしい。
坂本龍馬は剣の達人でありながら、生涯一人も斬りませんでした。しかし、多くの味方を作ることで、大政奉還の歴史的偉業を成し遂げました。
剣の修行を通して得た、身体知(しんたいち)の賜物でしょう。
でも、まずは自分の身を守れるだけの力をつけることですね。
(ふぐじろう先生の証言)
虎徹と向かいあっているワンちゃんは、本当はコテよりず~っと小さいんですよ(笑)。
コテと遊びたくて追い掛け回すから、小心者の虎徹はキレちゃいました。
少し鍛えるために、あれからコテパンチを特訓しています。
打つべし!打つべし!
つづく