みなさん、こんにちはっ
最近、誰かが
アニサキスにやられたり
腹膜炎になったり
初期のがんだったり
医療にまつわるニュースは毎日とても多いですよね。
最近も受動喫煙に関する会合での議員の心無い発言など
本当に生活に密着した問題だと感じます。
医師になるということは、患者さんの生活に密着した問題と常に向き合っていく、ということとも言えると思います。そういう点で、地域医療研修って、大事だな~といつも思います。
普段、病院の外来でしか会わない患者さんのお家まで往診に行ったり
その地域の保健師さんや通所施設のヘルパーさんの話が聞けたり
日中、家族が出払っていて患者さんが一人になることに気づいたりします。
服薬指導だって、家族が面倒見てくれるのとそうでないのでは説明の量も違うかもしれません。
家の中でどうやって移動しているのか、お風呂に一人で入れるのか
など、患者さんの生活の一つ一つが分かる事で、持病の経過が推測できることもあります。
また、食事において、漬物など塩分の高いものが多かったり
必ず晩酌をする、などの生活スタイルから
疾病の改善ポイントが見えたりすることもあります。
地域医療って、遠くに行ければいい、というものでも無くて、
いかに掘り下げられるか、だと思っています。
患者さんの生活を肌で感じて、地域で患者さんを支える医療や介護の実際を知り、医師の役割を改めて考えることができる研修、それが地域医療じゃないですかね。
色んなところで特徴的な地域医療を展開しておられるので
どこが一番、ということはないですが、せっかく必修科目となっていて全員が地域に出るので、是非地域医療の充実したプログラムを選んでほしいと思います。
時々、「地域医療で遠くに行ける」事をウリにしている病院がありますが
かえって離れ過ぎると高齢者の言葉が理解できないのではないかと思ったりします。
患者さんが地域で暮らす中で、医師や介護者に何を求めておられるのかを知れたほうが研修としては有意義だと思いますので、個人的には、
あくまで個人的には、ですが地域医療はそう遠くまで行かなくて良いんじゃないかと思っています。
研修病院としては、特徴のある地域医療を提供している医療機関を幾つか提示でき、研修医が選べるようになっていると良いですね