不調のGW前半 27.5.03 | 棟上寅七の古代史本批評

不調のGW前半 27.5.03

●胃の検査を丸二年やっていないのを思い出し、先月28日に級友のT氏の息子さんの胃腸クリニックで胃カメラで検査してもらいました。

検査の結果は、2年前と同様で、胃壁が荒れているが潰瘍などは見られない、ということでほっとしました。


●翌日、鼻水が出ているので、花粉症になったのかな、と思いながら、高校時代の同級生が阿蘇で大きな病院を開業して、息子たちに無事に引き継げた、というので、ゴルフ会が計画され誘われていたので、

阿蘇東急GCまで、ひょっとしたらゴールデンウイークの始まりで、道路が混んだらこまる、と余裕を見て朝5時半に自宅を出ました。

100人を越す大コンペでしたが、幸い私以外にも同級生が5人来ていて、彼らと組み合わせてくれたので賑やかに回れました。


天気は良くゴルフ日よりでしたが、阿蘇中岳の噴火がまだおさまっていず、黒煙が立ち上っているのですが、風向きが良かったのでしょう、「ヨナ」が降ることはありませんでした。

ボールも良く飛んでくれたのですが、OBゾーンまで3球も飛びすぎてスコア的にはまとまりませんでした。


大コンペだし、成績発表まで1時間以上かかりそうなので、同級生達に挨拶して帰りました。翌々日同級生S君から、飛び賞で焼酎が当たったから月末の同級生のコンペの折に持っていく、とはがきで知らせてくれました。


阿蘇東急GC 噴煙をバックにS氏

●ゴルフから帰ったら、どうも咽喉が痛くて鼻水が出ます。どうやら風邪をひいてしまったようです。昔なら玉子酒代わりのお湯割り飲んで寝ればすぐ治る、など馬鹿なことをしていましたが、おとなしく休んだのです。

というのも、2日には友人夫妻が、3夫婦で近くのゴルフ場でラウンドして自宅庭でバーベキューという計画を立ててくださっているので、一応それに合わせて体調を整えなければ、という事情があったのです。

30日の日曜日は、むかしの風邪薬の飲み残しを飲んで安静にしていたのですが、状況は好転しません。

1日に、家内の行きつけのどくたーのところで、薬をもらおうと出かけました。

簡単に薬を貰うには行かず、レントゲン検査、血液検査などから始まって抗生物質を入れた点滴など、

薬の処方箋を貰うのに3時間かかりました薬は6種類もあり、何が何だかわからないまま。指図通りに

服用したのですが、2日朝になっても咳は止まらず、Tさん夫妻に断りの電話をして、夕方のBBQには出ますが、ゴルフは無理、とキャンセルさせてもらいました。

BBQには頂き物の洗心の一升瓶を持参すると、約束していることもありましたし、自分も飲んでみたかったし・・・で夕方宗像のSさん宅でBBQを楽しみ、帰りは家内の運転で無事帰宅しました。

今朝の目覚めは良く、この分なら風邪の神様も早期に退散してくれることでしょう。

GWの末日に所属クラブのゴルフコンペに参加も予定に間に合うよう、それまでは休養に努めます。


●榊原英夫氏の『邪馬台国への径』の感想もここらで終わりにしようと思いながらも続いています。今回は、氏の狗奴国論についての感想です。


氏は、吉野ケ里が狗奴国であった、とされます。


倭人伝には奴国が二回記されています。伊都国の東南百里にあるとされる奴国と、旁国21国の内の最後に記されている奴国です。
氏は、奴国は倭人伝に記されているように二つの奴国があったとされます。
前者の奴国は福岡市早良区で、後者の旁国の奴〈ノ〉国については、久留米の北野町であろうとされます。


しかし、これは地名の遺存性からのみでの比定ではないか、倭人伝の記述とは違った場所への比定ではないかと思われます。

倭人伝では、旁国の最後に奴国と記し、それに続いて「その南に狗奴国がある」と書かれています。
文脈からみて、奴国の南、ととるか、女王国の南ととるか、という二つの取り方はあると思いますが、何れをとっても、久留米市北野町と吉野ケ里では南北関係で説明できず、東西関係になるのです。

地図で見てみるとすぐわかるのですが、吉野ケ里と北野町とは東西約18km、南北の緯度はほぼ等しいのです。
これでは両者を南北関係で説明している倭人伝の記事が間違っていると論証しない限り、狗奴国=吉野ケ里が間違っているか、奴国=北野が間違っているか、もしくはどちらも間違っているということになります。
つまり、この狗奴国と奴国に関しては、著者の倭人伝の地名比定は正しくない、という結論に至るのですが、ちょっと手厳しいでしょうか?


伊都国歴史資料館館長さんとして、一つの仮説を提示しただけ、と仰るのでしょうけれど、自説に潜む問題点も御存じの筈ですので、そこも充分に説明されて、館長さんを古代史の講師として勉強する講習者のみなさんを惑わすことのないようにお願いしたいものです。