オドン・ヴァレ『古代インドの神』必要に迫られての読書です。読みたいものを読む、途中でイヤになったら我慢しないでやめる、という方針で本を読んでいるので、読まなくちゃいけないご本というのは、久々でした。

 それでも思いのほか面白くて、哲学的な教義は分からないけれど、バラモン教、ジャイナ教、原始仏教、ヒンドゥー教の成り立ちなんぞは、興味深かったです。

 数々の民間信仰の自然神たち。どうやったらこんな造型を思いつくんだろう・・・お臍から咲いた蓮の花の上に宇宙がある・・どんな発想なんだ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

 文化の伝播というと、朝鮮半島と中国、更にシルクロードで結ばれたオリエント、ギリシャ・ローマを考えがちだったのですが、インドというのを忘れちゃいけませんね。如意輪観音も阿修羅も、彼の国の神々と、何と似通っていることか、仏像や邪鬼たちに写される遠く天竺の神々・・・壮大だなぁ。