シノハユ the dawn of age 第25話 感想と秋の吉野帰省2






悠彗ちゃんお誕生日おめでとう!
ラテアートすばらですね!!

更新が滞っている内に、明後日はもうヤンガン発売日です。
早い!(大正義のよりん並感)


とりあえず、『立-Ritz-』も『シノハユ』も『咲日和』も、非常に充実で大大満足の今号!
日本各地で熱い語りが行われていましたね。

むしろ、今からでも遅くありません。
これから、毎ヤンガン発売の金曜日と、ビッガン最新号が出た週末はうちのお店(マンガサロン『トリガー』)にて語る会を開きたいと思います!

『咲-Saki-』シリーズ最新話についてとことん語り合いたい!
そんな想いをおもちの方は、是非マンガサロン『トリガー』までお越しください。
同じく、最新話語りに飢えた私がお待ちしております!


そんな訳で、ようやくここから感想のスペクタクル!
ネタバレ語りに入りますので!
未読の方は、ゆめゆめご注意あれ。
































































まず、『立-Ritz-』。
これを読んでいた時が、シルバーウィーク終わりの週末で混雑している新幹線の中だった訳ですが……

こんなもんを読まされて笑わねえヤツはいねえ!(CV:空条承太郎)

無理ですよ!
隣の人に不審者だと思われるのを回避不能です。

1コマ目からまた刃牙演出。

というか、既にオーディションが実質二人に絞られているのは良いんでしょうか(笑)
地味にジブリの子も同卓してますけど。

そして、さり気なく使われる咲-Saki-牌Ver.1。
咲さんの牌でカンをするという小憎い演出ですね。

植田さん、普通ならリーチ後にはオリないにしろ現物の白を切る所でしょうけど、危ない3sからの落とし。
この直後に白を重ね役満を張る所から、植田さんも非凡な打ち手だと解ります。

それにしても、牌王拳で笑わずにいられるものか!

佳奈様の点棒が、点数じゃなくてLIFE表記になってるのも笑えます。
完全に闇のゲーム。

○寺輪荘の文字が見えますが、正しくは何でしょうね?
トキワ荘をモチーフにして持輪荘?待輪荘?

レオナルドくぁいい。

さり気なく、あぐり先生が使ってるエモノは定規なんですね。

車田マンガか坂本ジュリエッタばりの天井めり込みも最高すぎて笑いが止まりません。

後二回でどーすんでしょ、これ……

楽しすぎます!


背景担当のヤオキンさんも笑っておられますもの。

大和田先生、最高ですよ!!

そんな『立』で腹筋をエクササイズした後は、気分を撮り直して『シノハユ』。


カラーで、そしてたっぷり5ページサイレントで描かれる島根の風景がとても美しいですね。
「季夏」というサブタイトルも美しく。
心が浄化されている感じがあります。

そんな美しい風景を前に語られる、友人たちが心配した慕ちゃんの憂いの理由。
そこからの慕ちゃんが見開きで語る決意。
「可能な限り公式戦で勝ち続ける……!!」
新幹線の中で、一旦ページを閉じて瞑目し、心の中で拍手喝采を送りました。

すばら……
あまりにすばらしい……!!!
この、ヒロインたる少女の、凛然たる決意!!!
美しく、哀しく、そして強く気高い決意!!!!
「最高」という言葉以外にないでしょう。

そして、仲間とともに研鑽を重ねる姿がまた……。
前々から言ってますが、この状態で中学生編を経て、高校生編までみっちり描かれるのでしょう?
朝酌女子麻雀部が描かれる頃には、このシンパシー度合いはどこまで高まってしまうのか。
恐ろしいくらいです。

今のインターハイに朝酌女子と阿知賀が同居していなくてよかったと思えるほど。
むしろ、そんな朝酌女子との尊い絡みがある赤土さんが率いる阿知賀と考えるとより一層尊く尊く思えますね。

はやりんの学区の中学には麻雀部がない、とか。
私の校区にも校庭が狭すぎて野球部がない高校があって珍しかったので、そういう所もあるでしょうね。
そして、集う未来の朝酌女子メンバー。
いい……。
ガッツポーズする閑無ちゃんのすばらさに関しては言うにおよばず。



そして、ここで来るシリーズにおける重大描写が!


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「あの」ニーマンその人!!

しかも何だかとんでもないこと言ってますよ!?
「私の魔法はそんなに弱くねーぞ」、だと……

シノハユ20話(ニーマンって誰?という方もこちらの記事を)で「Schadenszauber」という二つ名的な表示が為されていましたが……
本当に魔法を使うんか!

世界王者は予想を超えてくる……


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というか、まさかの魔法で記憶喪失&幼児退行させられている疑惑が濃厚な白築ナナさん。
自分が日本人であることすら忘れているようです。
あまりにキャラが違いすぎて、最初読んだ時にナナさんだと解らず新キャラかと思ったほど。
傷魔法という響きからは麻雀における攻撃的な何かかと思わされていましたが、まさかリアルな洗脳だとは。
とんでもない展開になって来ました。

ニーマン……ロッタ・ニーマン……私たちの倒すべき相手だ!!

純粋無垢なる慕ちゃんの平穏を、幸せを、笑顔を奪った罪ッ!! 
贖えるものではないぞッッッ!!!
絶対に許さない!!!! 絶対にだ!!!!!

咲-Saki-シリーズで初めて憎むべきキャラが現れました。

「知り合いに会ってもそれはそれで」というのは、会った所で絶対に記憶を取り戻せず、自分の所に帰ってくるだろうという自信の表れでしょうか。
このやろうニーマン。

とりあえず解ったこと
・世界王者の名前はロッタ・ニーマン
・ロッタ・ニーマンは他者の記憶をも操る精神支配能力、通称「魔法」を持つ
・ニーマンの側近にはイーヴリン(恐らくイギリス人)と呼ばれる女性が存在する
・白築ナナさんは麻雀を打っており、その最中に娘である慕のことを考えていた
・しかし、慕のことを映像で見たものの自分の娘であることは思い出せず手紙を書いた
・それらがニーマンを欺く演技である可能性も僅かながら存在する

裏で起きていたことを想像すると……
ナナさんは横浜の大統領でも入れない店にて、密かに来日していたニーマンと「勝負」を行った。
「勝負」の結果は不明だが、ともあれ「勝負」を通じてニーマンはナナさんの麻雀の実力を見初め、「魔法」で記憶を消して自分の陣営に取り込んだ。
恐らく拠点はドイツ。故に、流石に警察でも見付けられない。
むしろ、店の関係者やその場にいた人間も記憶を操作されている可能性も高い。
表では世界王者にまでなっているニーマンが、更なる強者であるナナを欲する理由とは何か。
それは、裏の世界での闘いにナナの力が欲しいということでは?
ニーマンが来日すればニュースになるはずであり、今回の来日はそんな様子はないので、これも日本での裏の麻雀のための来日?

あと、イーヴリンはもしかしたらハロゲイトのアリスの母親かもしれないですね。
アリス・イーヴリンという名前で、本編に出て来るかも。


ニーマンへの憎しみが絶えるとしたら、別にナナさんへの悪意を持った相手がいて、その悪意に傷を負わされたナナさんを助けるために記憶を消している的なパターン位ですが、あまりない気がします。


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そして、今回気になったのは最初のコマと最後のコマ。
どちらが舞台なのか。
そして、舞台でない方のコマの意味とは?

飛行機が来ると言ってますけど、この背景の近くにいるとなると、空港の近くにいるわけでもない。
かと言って、都内のこの辺りにプライベートジェットが着陸できる場所もない(この暮らしぶりなら、プライベートジェットくらいは所持していてもおかしくないですけども。世界的に超メジャーな競技のトップ選手ですし)。

普通のマンガだったら、それこそ今回の『立』の最後などでも、特に意味を持たない背景は頻出するのですが、これは純然たる『咲-Saki-』の正史。
無駄なコマなど一つもなく、そこに込められた意味を考えてしまうのは必定です。

これに関しては、舞台探訪界の雄であるひでさんが、全く同じ疑問を立脚点にして記事を書いておりました。

シノハユ第25話でナナさんが滞在していた場所を推定してみた。


やはり、電車か車かあるいはヘリかは解りませんが、移動を考慮しての「もうすぐ飛行機が来る」発言である、と。
背景との矛盾が生じてしまうので、私もそうなのだと思います。


慕ちゃんがお母さんに見付けて貰うために公式戦を頑張ろうとしても、そのお母さんは洗脳されていて、たとえその姿を見ても思い出せないというあまりにあんまりな状況。
それでも健気に頑張り続けるであろう慕ちゃんに、心が潰されそうです。

はやりんが研究者への道を目指したのも、大切な友人の母親の記憶を取り戻すためだったりそうじゃなかったりするかもしれないとか思ってしまいます。

今回、ページ数は少な目で見開きも多かったのですが、そう感じさせない読み応えがありました。
もう、ひたすらに慕ちゃんの笑顔を願うばかりです。


さて、いつもながらに舞台探訪班の方々は精力的に活動なさってました。






安定の、当日島根なだーはらさん。
当たり前のように行っていますけど、毎月本当凄いなーと思いながら吉野で活動を見守ってました。







悠慧ちゃんの誕生日に松江に立つ意識の高さ、すばらです。




11/7,8にはまた茅野市の公式聖地巡礼イベントがあり、だーはらさんも「匠」として参加されるとか。
興味のある方は是非参加してみては!



さて、咲日和についてもほんの少しだけ触れておきましょう。

今回の「佐賀の巻」は読んだ瞬間にセカイさんへの祝福しかなかったのですが……

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自宅で姫子と通話している時と


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美子と通話している時のスマホが違う
これはもう、完全に姫子との通話専用機を別に持っていると考えるべきなのでは?

「ファミレスはジョイフルで確定ですよね」という会話が、挨拶の時の天気の話のように自然に繰り出される界隈が怖くて大好きです。