ああ、ハンターは面白い……!
連載再開3話目の今回、まだまだ背景の描きこみも行き渡っており、暫くこのまま楽しみ続けさせて欲しいと切に願います。


以下はネタバレ雑感になりますので、未読の方はご注意下さい。












































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一ページ目から「!?」とならせてくれる、それがHUNTER×HUNTER!
医者への道を邁進するレオリオは、もう暗黒大陸なんて行く動機もないであろうし、また暫く出ないんだろうなぁ……などという考えは見事に裏切られました。
ジンとパリストンが抜けて二人が欠員となっている十二支ん。
そこにいきなりレオリオが加入するという展開になるとは!

ただ、チードル側の動機としてレオリオが協会内における心象(心証の誤植?)が誰よりも良いから、という理由付けはいささか強引ではないかと思わなくも。
レオリオの方の動機としては、学位面は勿論ですが、多くの人にとって災いとなる(ゾバエ病のことは一般に知れ渡っていないので)未知の病に対して、誰もが参加できるわけではない対処法の研究に参画できるという点で、性格的に乗るのは自然であろうと思いますけれども。


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とか言ってたら爆弾発言!
ここでレオリオが呼ぶとなると、久しく出番のなかったあの人物をおいて他にないですよね!?
ふおおおお!



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一方、話はビヨンド一味の元へやって来ているジンとパリストンの方へ。

他の方の感想で割と混同されている方も多いですが、キメラアントとキメラは別物です。
キメラアントは女王や王、護衛軍、ジートゥやメレオロンなどのこと。
一方で、キメラはパームがその実験台1号となった兵士。パームの事例を経てシャウアプフにより感情と記憶は不要とされました。それにより意のままに操ることが可能となるはずです……が、それを破壊するにはネフェルピトーの玩具修理者が必要であり、5000体全てにその処置は行き届いていないように思えますのでその辺の詳細は不明。パリストンが持っている能力にも関わるでしょうか。

で、パリストンが手駒にしているのはキメラの方ですね。
パームも、攻撃力においては相当な手練になっていたキルアをも凌いでいました。
5000人のそれと同等の力を持つ者、しかも誰でも受験できるハンター試験によって様々な権限も持つハンターとなった者たちが配下に加わるとなれば、協会はおろか世界も操れるでしょうね。

そして、ジンの看破する所によれば、世界中にキメラをばら撒くのは、新しい遊び相手を見付けるための模様。

ネテロならそんなことはしない、という部分で笑顔が消えて力説を始める位にはネテロ会長とその作ったハンター協会というものにパリストンは入れ込んでいるようです。

そんなパリストンの目論見を、同じ外道を発想できるジンは止めに来ていると。


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腕っぷしの強さで行くと、ビヨンド一味で一番強いのはこの子のよう。
とはいえ、流石にジンを上回るほどではないようです。
そして、No.2は腕っぷし順ではないのでパリストン。


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人に憎まれると喜びを感じ、愛しいものは無性に傷つけたくなるというパリストン。
ジンという最高の新しい遊び相手が現れたことに対して、満更でもなさそうです。

そして、ジンは唐突にパリストンの代わりにビヨンド一味のNo2になることを宣言。
おおー、そう来るんですか~。
確かにビヨンドは誰も拒まないと言ってましたけど(笑)
ジンにとっても暗黒大陸に行く為に必要な「許可 資格 手段 権利」が一気に手に入るので面倒を省けるというのも勿論あるでしょうし、パリストンを最も身近な所で牽制できるという意味合いもあるのでしょう。
この一触即発の緊張感溢れる関係性は暫く持続しそうです。面白い!



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そして、場面が代わり――
ミルクはどこから出すんでしょう

ミザイストム「クラピカはいるか?」

ですよねぇぇぇぇ!(大興奮)
そりゃもう、レオリオが呼ぶのならクラピカしかいませんよね!
正直、クラピカを呼び付ける動機や理由など詳しいことは解りませんが、久しぶりに会いたい、2ヶ月の長旅にクラピカに同行して欲しい、それで十分じゃないでしょうかね!

何はともあれ、何年ぶりかわからないクラピカ充の時間(エンペラータイム)!


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もし緋の眼の在り方が偶然解っていなかったら、どうやって説得したのかなとは思いますが……

ともあれ、ミザイストムはカキン帝国第四王子であるツェリードニヒ=ホイコーロが緋の眼を所持しているという情報との交換により、クラピカを十二支んに引き込むことに成功します。

正直、在り処さえ判ってしまえば直接乗り込んですぐにでも奪還して目的を果たしてしまえそうなのですが、クラピカも義理堅く真面目な性格ではありますし、協会に恩を売りパイプを持っておくことは今後の活動においてもかなりプラスに働くという計算があってもおかしくありません。
協会の持つ裏も含めた情報網は貴重でしょうし。


クラピカの再登場について懸念していたのは、その能力の多くが対旅団限定ということです。
旅団以外に使えば命を落とすという制約と誓約がある故に、再登場したとしても活躍が難しいのではないかと思っていました。
が、しかし。
この暗黒大陸攻略において必要なのは、そういった強さではない訳で。
未知の事象に対する種としての闘争という面では、クラピカの胆力や聡明さが十分に威力を発揮できる環境です。
これは、単純な戦闘能力はそこまで高くないレオリオにも同じことが言えます。


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そういえば、ミザイストムさんの能力「クロスゲーム」(元ネタはあだち充先生の作品?)が明かされていましたが、最初の宣言が条件になっているっぽいですね。
「すぐに解ける」と言われている通り、拘束時間は短いものでしたが、能力的な限界なのか、あるいは任意でそのように設定したのか……
犯人を捕らえるのに特化した能力から、彼のマジメさが窺い知れます。


さて、後は何らかの理由も付けて、ゴンとキルアも暗黒大陸に向かう展開になりそうですね。
久々の四人集結となったら、胸が熱いです。
まあ、集結はしなくても四人が同時にそれぞれ暗黒大陸攻略に奔走している、というシチュエーションだけでも。


レオリオへの勧誘、クラピカへの勧誘、他方勧誘などなくとも自らの意志で属していったジンが描かれたNo343「勧誘」。

果たして次号はどんな展開が待ち受けているのか……
早く続きが読みたいですねえ。