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カプコンの『ストリートファイター2』を始め、スクウェアでの『ライブアライブ』『スーパーマリオRPG』『聖剣伝説Legend of Mana』、他にも『キングダムハーツ』、『ゼノブレイド』、『ラジアントヒストリア』など、数多くの名作の楽曲を担当されて来た、ゲーム音楽界の中でも冠たる作曲家・下村陽子さん。

その活動が今年で25周年ということで、大変おめでとうございます。

その記念ライブが行われると聞いた時は、座っていた椅子を30mくらい吹っ飛ばして立ち上がる位の勢いでした。

ライブの行われたTOKYO FM HALLは、何とたった308席。
あなた、下村さんの関わったゲームの売上数を全てを足したら、国内だけで何本になると思ってるんですか!?
スト2なんて、売上以上に超多数のプレイヤーがいますからね!


案の定、チケットは数秒で売り切れというかサイトにすら普通には繋がらない、いつものパターン。
一時間後には某所で2~3万円で売りに出されている超プラチナチケットでした。
血涙と悲嘆に塗れていましたが、ご厚誼に預からせて頂き、無事に行けることになりました。


ただ、行かせて頂くに足りる愛は持っていると自負しておりますし、実際に今日のライブを楽しんだ度合いとしてはかなり上位の方になるのではないかと思います。



1.「Dearly Beloved」
キングダムハーツを代表するこの曲からコンサートがスタート。

開幕から、美し過ぎるピアノの旋律。
あっという間に世界に入り込み、瞑目して聴いていると数秒ではらりと涙が零れていました。
ああ……波の音が聞こえて来る……
デスティニーアイランドに行きたい。


2.「イン・ザ・ファイナル」
マリオ&ルイージRPGのラストバトル。

まさかの、タイトル曲で始まっての二曲目にラストバトルですか!(笑)
下村さんもMCで「この後スタッフロールが流れて皆の名前が出て、はい、お疲れ様でした! ってなるよね。……そんな訳ないから!」と(笑)
下村さんは今回が初ライブということで、緊張しながらも随所のトークでその面白さを遺憾無く発揮しておりました。
しかし、流石の格好良い曲で、思わずノリノリに。


今回のライブは全席シッティングだったのが残念なほど、テンションの高くなる曲が多かったですね。



そして、今回私が最も聴きたかった、ライブアライブのターンへ。
何せ、スクウェア系のRPGの中でも私が一番死ぬ程愛して止まないタイトルが、ライブアライブなのです。


3.「Kiss of Jelousy」
まさかまさかの、原始編バトル!
そう来るか、と!
私は原始編から始めたので、非常に感慨深いです。

Voに加瀬愛菜さんを加えての、素敵なアレンジ。
「言葉はいらない」という歌詞が原始編っぽさを出していてニヤリ。
これらのアレンジ曲は、3月発売の25周年アレンジアルバム「memoria!」に収録されるそうです(ちなみに、この日はLRFF13サントラプラス咲-Saki-全国編サントラWA2 VOCAL COLLECTIONに……何枚CDを買えばいいでしょうか・笑)。


そして、壇上にライブアライブやFF4でお馴染みの時田貴史さんが!
何と、背中にタイトルロゴが書かれた純白の「LIVEALIVEジャンパー」を羽織っての登壇!
「クローゼットの奥から引っ張り出して来たので、黄ばんでるかもしれない」などと仰っていましたが(笑)

時田さんが持っているマイク。

そして下村さんが「この曲ピアノ要らないから(笑)」と、まさかのティンパニー前にポジションチェンジして来る曲といえばっ!



4.「GO! GO! ブリキ大王!」
ライブアライブ近未来編から魂の名曲がッ!


時田さんも「今日は君たちを立ち上がらせる為に来た!」
「君達がッ 立つまでッ 歌うのをやめないッ!」と、ジョジョネタを交えてのハイテンション!(笑)
もう、愛しています!

一音で立つ準備はしていましたが、結局事前の周知の通りシッティングでしけれども。

しかし、座りながらも魂を込めて拳を振るいました。
今は! 昔のォ! バービーローニアーッ!!

私は、この曲をピアニカで練習する幼少時代でしたからね。
感涙アンド感涙。

何と、間奏中には時田さんは客席に飛び降りて来て、会場一周!
隣の方はハイタッチに成功しておりました。
羨ましい!

島本和彦先生作詞の2番、そして特典CDに収録されている3番までをきっちり歌い上げて下さいました。
メタルヒット! バベルノンキック!!
早くカラオケに入って下さい!

もう、

「昭和の男に無理なんて言葉は通用しねえぜ・・・・
 男 無法松・・・・!
 無理を通して見せる!!」

「ざけんなよ!
 そんなカッコにならなくてもな・・・・
 一つにはなれんだよ!

 なあ・・・・

 そうだろ 松ッ!」

などの件が脳内オート再生され続けて、熱い涙が滝のよう!

この曲を知らない人には、こんな昭和のロボアニメ調の曲で何を泣くことが、と思われたかもしれませんけれど。

今年でライブアライブも20周年。
11周年の時に有志で行った再現スタンプラリーからも9年。

スクウェア時代のRPGの中では飛び抜けて売れず、真髄が評価されぬレビューなどもあり、日陰的存在に甘んじていましたが……
まさか生でブリキ大王の熱唱が聴ける日が来るなんて……
こんなに「幸せだぜ・・・・!」と思える瞬間が来るなんて!

時田さんご自身も初のディレクション作品として思い出深いらしく、20周年ということで、他にも何かしらのアクションが起こることを心から楽しみにしています!


そして、そのテンションを受けて何が来るかと思っていたら……

聖剣LoMのターン!
全私が歓喜!

しかもその曲が……


5.「Pain the Universe」
狂う程に格好良い、珠玉のボス戦曲!

私はまさに会場前、「Pain the Universe」とか演って下さったら嬉しいなぁ~、と言っていたのですよ!
何ですか、このセトリは!
私を殺す気ですか!!
ありがとうございます!!!!

クライマックスが続き、今年の中でも最高級のテンションでノリました。
これで立てないというのは逆に拷問級です(笑)


「スクウェアの人は皆プロレス大好きで、プロレスの入場曲みたいな曲を作れと言われて作った。スクウェアはプロレスのゲームとか出してないはずなんだけど、会社のブースでは皆プロレスのゲームをやってた。名前は言えませんけど(笑)」
「人間、的な」
ヒューマンのファイヤープロレスリングですねわかります(笑)


続いて、その後も聖剣LoMより。
メインテーマかな?ドミナかな?


6.「滅びし煌きの都市」
宝石泥棒編のラストダンジョン曲。

Oh...
こっちは敢えて、「Dramatica」にも収録されている曲を持って来ましたかぁ……
これが来たら泣くだろうな、と思っていました。
案の定、泣きましたよね。

ピアノとヴァイオリンの二重奏。
両の楽器で奏でられる、あの切なく美しいリフレインパートに心臓が縮みます。

悲しい運命を背負う珠魅を象徴するような、最高に儚く優麗なるメロディを愛して止みません。



7.「森のキノコにご用心」
マリオRPGから、ハナチャンの森の曲。

何と、スペシャルゲストとして光田康典さんが登場!
このサプライズにはとてもビックリ&歓喜でした!
ゲストとして光田康典さんが来ることはままあるとはいえ、まさかまさかの演奏者としての登壇。
しかも、アイリッシュのブズーキという、私はこの日初めて見た楽器を持っての登場。

「入社時から王子様で」
「いやいや(笑)」
など、下村さんと光田さんの掛け合いも大変面白かったです。
光田さんも来年で20周年ということで
「是非20周年ライブには下村さんも出て下さいね。……そうじゃないと僕ここに出ませんよ(笑)」
と!

クロノやゼノやシャドハの曲がライブで聴ける!
生きる希望が湧いてきますね!

ニコニコ動画ではネタにされ尽くしている、森のキノコも色々な意味で堪能。


熱い曲が続いたということで、この辺で静かな曲のターンに。
ピアノ二台による二重奏で送られる曲は……


8.「A.Y.A.」
パラサイト・イヴのメインテーマ、「Theme of AYA」のアレンジ。

パライヴも昔相当やり込みましたので、懐かしいですね。
ニューヨークの名所を巡るのが楽しく、『BANANA FISH』と並んでNYに行きたくなる作品。
クライスラービルのGが非常に気持ち悪かったのが印象的です(苦笑)

2になるとシステムが大分変わりましたが、個人的には好きでしたね。
特に、ラストのシャンバラの美しさには感動したものです。

バースデイはまだやっておらず積みっぱなしですので、その内やりたいな、と思いつつ。

非常に美しいアレンジで、聴き惚れました。


9.「The Bloom of Passion」
ラストランカーより。

申し訳なくも、未プレイなのでどこの曲か解らず。
ただ、ピアノだけでありながら非常に勇壮で盛り上がる曲でした。

……あれ、静なピアノ曲のターンとは(笑)



10.「-HISTORIA-」
ラジアントヒストリアの主題歌。

歌い手として、霜月はるかさんが登場。
下村さんのファンでCDでも聞いていたので、オファーをされてとても光栄で二つ返事だったというシモツキン。

今日の為に、積んでいたゼノブレとラジヒスを崩して来ましたからね!
ゼノブレもラジヒスも、非常に面白いです。
Wiiと3DSのRPGではそれぞれ最高クラスではないでしょうか。

ゼノブレは戦闘時のボイスが、ラジヒスは足音が大きくてそれぞれ曲が聞きづらいという、些細な難点がありますけれど(笑)

霜月さんの歌声、流石の安定感でした。
歌曲も下村さんはいいですよねえ!

そして、続いても歌曲。


11.「ハッピーエンド」
茶太さんのオリジナルアルバムの曲。

下村さんの買っている猫の名前も「ちゃた」ということで、
「今度のちゃたのニューアルバムなんですけど……」
「!?」
となったお話、シモツキンが事もあろうにレコーディング前日になって招集された話、この日司会のコーリーさんに至っては開始5時間前に突然言われて何も持たずにやって来て妻に衣装を持って来て貰ったお話など様々な楽しいトークが(笑)
「この回が関係者の方が一番多く来てらっしゃると思うんですけど、精一杯やらせて、良い物を作らせていただきますのでっ」
という下村さん。
でも、そういうギリギリまで妥協せず無茶ぶりをしてもクオリティを追求しようという姿勢だからこそ、ここまでのものが創って来られているのでしょうね。

さて、茶太さんといえば、鍵っ子的にはもう「だんご大家族」。
その他にもPCゲーマーとしては馴染み深い歌声ですが、癒し系ですね。
ただ、ご本人も天然な感じでありながら、書く歌詞はかなりダークなものも。
だがそれがいい。

明日発売となる、茶太 Works Best IIIにも下村さんが一曲書き下ろしているそうですので、要チェックですね!
暗い感じで始まりつつ、高まる感じになっているらしく。
「落ち込んでる時とか聴いて下さい! あ、落ち込んでない人も聴いて下さい!(笑)」
だそうです(笑)



12.「神々のムユーウッド」
マリオ&ルイージRPG4ムユーウッドの曲。

この曲も、下村さんらしい美しい曲ですね。
暗めの不安な曲調の中で、キラキラと輝く光が散在している感じが何とも堪りません。


そして、
「カプコンの下村さんといえば、私はこの曲なんです」
というコーリーさんの司会で始まったのが……


13.「バルログのテーマ」
スト2のバルログの曲。

スト2といえばケンかガイルか、それともやはり主人公ということでリュウなのか……
と思ってたら、まさかのバルログで来るとは!

金網が瞼の裏に見えて来て、「ヒョーーー!」という声が聞こえてくるようでした。

しかし、生ギター生ドラムでのスト2曲!
燃えずにはいられないッ!

小足連打で爪を折りたい!


14.「ケンのテーマ」

と思ったら、やっぱり来ました、ケンのテーマ!

問答無用の格好良さに昂ぶりました!
ギターソロバトルがとても熱かったです。


そして、ここで悲しいお知らせ。
残す所、あと2曲の通達。

楽しい時間は無情に過ぎるもの……
あと6時間位やって欲しいと思わずにはいられませんでした!


残る二曲は何でしょう。
まだ出ていないゼノブレイドと、オープニングにしかやっていないキングダムハーツかなぁ。
LALとLoMは二曲ずつやっているから流石に無いかな……


15.「引けない戦い」
ハイ、来ました!
ゼノブレのダンバンさん!

しっかりプレイして来たので、思い入れもたっぷり。
いや~、ゼノブレはRPG史上に残る名作ですね。
ベストRPG100を選ぶとしたら、絶対入る一作。

サブイベントややりこみ要素も充実していて、その気になればかなり長く遊べる作りですね。

今でこそ、Wiiの画質ですけれど、それでも広大なフィールドは大地も空もとても美しく、駆けているだけで楽しいです。
時間経過で変わる風景も良いですね。

ひたすら格好良い曲なので、最後ということもあり、燃えに燃えました。


これで、最後はキングダムハーツでしっとりと終了かなぁ……

と思ったその時、暗がりの中から加瀬愛菜さんが再登場し



16.「MEGALOMANIA」

ああああああああああああ!?!?(頭が自然に上下に激しく動く)

ライブアライブ、全シナリオ共通の至高のボス戦BGM!

しかも、各編、この曲への入りが熱すぎる訳で……!


上述した、アキラの怒りが!

「KILL YOU KILL YOU KILL YOU」

キューブとマザーの電子の戦いが!

「‥‥てめえ‥‥てめえのやってる事は格闘技じゃない‥‥
 ただの殺りくだ! 
 ナムキャットの足技‥‥
 グレート・エイジャの飛び技‥‥ 
 ハンの関節技 ジャッキーの力‥‥ 
 モーガンのパワー。森部のじーさんの奥技が! 
 そして‥‥ 
 
 この俺の怒りがッ! てめえをブッつぶす!!」 

高原日勝の闘志が!

「旋牙連山拳・・・・!」

ユン、サモ、レイの受け継いだ技が!

「あの世で俺にわび続けろ オルステッドーーーーッ!」

ストレイボウの狂気が!

恐竜と蝦蟇とガトリングガンも含めて!

走馬灯のように脳内を駆け巡ってスパークし、止めどなく涙腺をぶっつぶす!

もう、激熱のこの曲の前に泣きながらヘドバンするという貴重な体験をさせて頂きました。

こっ、こんなに、こんなに幸せな日が……・

ライブアライブを、好きで、いて、来るなんてっ……

本当に、本当に、生きていて良かったっ…………!!!!(号泣)


ありがとうございますっ――――


拍手しすぎて手が痛いくらい、心からの拍手を捧げました。


そして、アンコールへ。


17.「The Other Promise」
Roxasの戦闘曲アレンジのピアノアレンジ。

ピアノコレクションバージョンでしょうか。
drammaticaにも収録されている曲ですね。

究極の悲しさとやりきれなさを込めたというメロディに、やはり自然と雫が頬を伝って行きます。


最高のライブでした……

と思っていたら


再びマイクを持った時田さん、そして同じくマイクを携え赤い道着を着た男が登場……!?

何と、3回の公演の内、この回だけのプログラム!


18.「紅のケン~The Burning Blood~」
スト2を知っていて、熱唱!!ストリートファイターIIをご存知ない方は一聴の価値ありです。


間奏中にしっかりと「波動拳!」「ヨガファイヤー!」と技名を叫んで行く時田さん達。
振付もしっかり決めながら。
「スピニングバードキック!」と絶唱していた時田さん、とっても輝いていました。

余りにもやりたい放題、フリーダム。
楽しそうすぎて、こちらも笑いながら腕を振らずにはいられませんでした。

しかしですね、一つだけ言わせて下さい。

……メガロマニアとThe Other Promiseで流した涙、返してっ!!(笑)

複雑な気持ちでしたけど、しかしアンコールとしては最高のパフォーマンスですし、楽しかったことは間違いないです。


19.「Song of Mana」
この上、最後を聖剣LoMのOPで〆て下さるとは……

この日の奏者、ゲスト全員が25周年の物販でも売っているTシャツを来て、ハンドクラップで会場も一体に。

素晴らしいラストを締めくくりました。





終わって暫くして、これを書いている今も恍惚として、不意に涙は流れて、情緒不安定ですが……

一つ確かなことは、今日行けて、本当に良かった、本当に幸せだったということです。

これに行けなかったら、冗談ではなく一生後悔し続けたと思います。

「次はまた25年後。タイトルは『共に生き延びよう』」などと仰っていましたが(笑)
是非、下村さんにはまたライブをやって頂きたいです。

できれば次はもっと大きな会場で、沢山のファンに来て頂ければいいのではないかと!


ライブアライブのサントラを聴きながら今書いていますが、ゲームって本当に、素晴らしいですねぇ。

下村さん始め、今日ステージに上がられた方、スタッフの方々、全ての関係者の方々に感謝の気持ちで一杯です。
最高の夜を、ありがとうございました。


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