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咲-Saki-阿知賀編 13話[再会] 感想


朝一で書店に走り、まだ未開封だったガンガンの束を開封して貰って購読!

数日前、咲-Saki-本編の最新話がとても充実した内容で面白かったですが、阿知賀編最新話も負けず劣らず面白い!
このコンテンツ、すばらです!


以下はネタバレ全開ですので、未読の方はご注意下さい。

































最高に白熱していた次鋒戦。
シャープシューターに対して想像以上に健闘するおねーちゃん!
そしてダークホースである安河内美子さんの存在!
3人に呑まれている二条泉さんの反撃はあるのか!?
いよいよ前半戦オーラス!

と滾っていたら、次鋒戦自体が一瞬で終了してしまった阿知賀編特有のキングクリムゾンには少々肩透かしを受けはしましたが……。


ちなみに、先鋒戦終了時の点数状況が

白糸台 196200
千里山女子 80900
阿知賀女子 74700
新道寺女子 48200

そして、次鋒戦終了時にはこのような点数に。

白糸台 187400(-8800)
阿知賀女子 99300(+24600)
新道寺女子 62800(+14600)
千里山女子 50500(-30400)

おねーちゃん頑張りましたね!
安河内美子さんも、更に点数を伸ばしてフィニッシュ。
半荘二回とはいえ、弘世菫さんを大きく上回れるというのは地味に相当な打ち手ではないでしょうか。
遂にその打ち筋の変化や能力の謎は明かされる事はありませんでしたが。

「シード校2校が大きく失点」と福与アナは実況していますが、弘世菫さんに関しては半荘2回で満貫一回分のマイナスなら然程でもない気はしますね。

二条泉さんは文句無く、落ち込むレベルのマイナスですが。
それは、同じ挨拶を二回もしてしまいますな。

そんな涙目の二条さんを元気付けるのは、次なる中堅戦のセーラ。
セーラ自身も、飛行機の中で無力さを噛み締め泣いていた去年がある訳で。

来年と再来年頑張れ、とアドバイスするも、泉は3年生が一緒に戦えるのは今年だけである事を気に病む。
そんな泉に対しするセーラがイケメン過ぎます。

photo:02


千里山に関してはこれでもかという位に描写されているので、必然的にここの先輩後輩のやり取りにも感情移入してしまいますね。

そして、病院で怜の下にいる竜華を連れて来い、と。

photo:03


恐らく竜華さんも気が気ではなく、メンタル的にはかなり辛い状況でしょうからね。
それをバネにすれば、怜の思いと頑張りを無駄にしないという風に転化されれば、これ以上なく強い状態になりそうですが。


一方、阿知賀女子の方は、憧が出陣。
「引きしめて気……」という灼ちゃんの独特の応援が何か良いです。

地区予選からずっとプラスの宥姉に元気と運と胸を分けて貰い、震えを止める。
一見気丈に見える陰では、震えているというのがステレオタイプですが良いですね。

photo:01



二回戦でも激しい鎬の削り合いだったこの二人の再戦。
それぞれの想いもある事で、更に燃えます!

しかし、フナQ分析によれば3年生は1、2年生よりも強く、何と平均テンパイ速度も上がる傾向にあるのだとか。

そんな中、憧はよくセーラに食らいついていると思いますね。

そしてフナQに荒川憩、天江衣、神代小蒔と並び称される大星淡はやはり注目プレイヤー。
穏乃との闘牌は一体どうなるのでしょうね~。

「向上心あんのは結構やけど
あんま他人と相対比較してっとメンドいで」


このフナQのセリフは名言だと思います。

photo:04


今回のフナQは色々と実に良いですね。
本当、千里山も全員愛着が湧きます。


前半終了時の江崎仁美さんの(なんもかんも政治が悪い……)という、ゴゴゴゴゴの擬音を背負った心内語で、遂に咲も社会諷刺性を持ったかと思ったとかはさておき。


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オールユアハイネス松実玄さん。

ドラを帰って来させる為の修行中。
帰って来ないドラ達に涙を流す御様子が大変に可憐で麗しく。
先鋒戦終了直後から打ってるのであれば、3~4時間、二人麻雀なら50局位打ってますかねえ。
またすぐ涙目になって、と思うかもしれませんが、相当打ち込んだ後の涙だと思いますよ。

一方、相対的にドラが入るレジェンドは満悦の様子。
しかし、この準決勝でもレジェンドはちゃんと仕事をしています。
まるで正規の顧問のよう!(※顧問です)

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松実玄さんに「ちょっとおもちの子」と認識されている渋谷尭深さん(「堯深」ではありません)。
執拗におもちに拘る所もまた良いです。
おもちイズジャスティス。

それは兎も角、オーラスで役満を和了る事がやけに多いという渋谷さん。

そのメカニズムを解析したレジェンドによると、何と全ての局の第一打がオーラスに配牌になって戻って来る、と!

凄い!
斬新かつ強力かつ制約のバランスも取れた面白い能力ですね~!

「ザンクを3回刻むより12000を和了る方が好きやねん」
というセーラの名言がありましたが、渋谷さんからすれば
「12000を5回刻むより64000を和了る方が好きです」
となるでしょうか。
恐ろしや(笑)

ドラを集める、一巡先を見る、一色独占&他家強制絶一門といった超強力な能力にも対抗し得る強さ。

流石白糸台で中堅を任されるだけあり、危ない能力です。
原点が10万点で、兎に角点数を稼ぎたいこのインターハイルールにおいては特に凶悪ですね。

通常であれば飛びになる25100点以上の失点でも続行し、最終的に大逆転を狙えます。

憧への11900の放銃も、もしかしたら差し込みだった可能性すらありますね。
リスクリターンでいえばリターンの方が上回っていそうです。

7局は種を巻く期間で、8局目のオーラスが収穫の時。
能力一つで、全く違う世界・麻雀観が生まれるのもまたおかし。

とはいえ、その間とても和了放棄する訳ではないですし、第一打の制約こそあれど普通に打って和了る展開もある事を思うとえげつないですね。

最終的に32000や64000を和了れるのなら、通常であれば手痛い満貫クラスの失点であっても全く事情は変わって来ます。

ただ、今回のように予め対策を練る事が出来るのであれば三家で協力し合ってオーラスは流すという戦術も取れそうですが。

それでも、連荘が続けば天和四暗刻大三元字一色なんていう展開も有り得る訳ですし、恐ろしい事この上ないですね。

宥姉のあったかい牌を集める能力と競合した場合、中はどちらの手に行くのでしょうねぇ。
感覚的には渋谷さんの能力の方が優先されそうですが。

photo:12


しかしど派手な能力に対し、しずしずと対局中も湯呑みでお茶を啜るのが印象的な渋谷さんです。
このページでは、「白糸台を2回倒す!」と改めて千里山の目標が明示されたのも良かったですね。

大逆転に向け驀進するセーラ。

photo:08


「またそんな大きいの」(意味深)
本当にセーラの和了は高得点ばかり。
こんな麻雀打てたら楽しいですね~。

しかし、憧も食らいつく食らいつく!

photo:09


速攻で負ける訳にはいかないという矜恃。
格上の相手達との闘いで自らの強みを遺憾なく発揮し、気付けば高みに達しているでしょう。

セーラVS憧が面白過ぎます。
獲得点数だけを見れば圧倒的にセーラが上回っていますが、学校同士の持ち点・二位争いの観点で見れば、捲られたり捲り返したり……

いやぁ、熱いです!

そんなこんなでオーラスを控えての点数状況がこちら。

白糸台 144100(-43300)
阿知賀女子 111900(+12600)
千里山 102500(+52000)
新道寺 41500(-21300)

セーラ稼ぎ過ぎィ!
想像以上に白糸台渋谷さんが凹んでいますが……

しかし、遂にその真価を見せる渋谷さん。

photo:10


ラストの背景作画がちょっと荒くて、若干心配になりましたが……

photo:11


収穫の時(ハーヴェストタイム)発動で、オーラスの配牌は小三元内蔵、字一色大三元のダブル役満もリャンシャンテンという怪物手。

ラス親がセーラなので、ダブル役満をツモれば親被りで中堅の区間収支でも一気にトップになれますね。

入っている牌自体は大方把握できている筈なので、鳴かせないようにすればまだ可能性はありますが……

(追記 ダブル役満はこのインターハイのルールだと無いんでした。となると、11900の放銃も故意ではなさそうですね。MAX32000だとリスクリターンは釣り合ってませんし)



実に続きが気になる展開で、次はセンターカラーのようですが1ヶ月待つのは辛いですっ……!

とうとう明かされる事になるであろう、灼ちゃんの能力を含む副将戦と合わせて楽しみ過ぎます。

咲の面白さは予想を超えてくる……!