サッカーは結局引き分けで残念。次戦は勝利を飾って欲しいですね。

という訳で、久しぶりにガッツリとマンガ箚記を。




GW頃から地道に1巻から読み返すワンピースマラソンも無事終了。


「ワンピースの引き延ばし酷すぎない?単行本60巻くらい出てるんでしょ?おれ、7巻くらいで読むのやめてたけど今週なんとなく立ち読みしたらまだアーロン編やってた」
というコピペに笑ってしまった昨今。

そんな訳で、新章突入後、最初の冒険は深海の魚人島。


修行の成果が見られる所は、少年漫画的にはとても楽しい所ですよね。

二年間を経て逞しくなった仲間達の強さが示される部分は気持ち良いです。


しかし、敵の魚人はデザイン的に愛着が湧きにくく、敵キャラとしては七武海や大将のようにカッコイイと思えないのがちょっと痛い所。

しらほし姫がワンピース史上でも稀に見る可愛さな気がするのでプラマイゼロとしておきましょうか。


新世界で他のルーキーや四皇と見える日が楽しみですね。



70点。






このマンガがすごい2010で13位、2011で9位、マンガ大賞2010で4位、このマンガを読め!2010で7位の大人気作品。



個人的には2~4巻の展開は冗長に感じていたので世間の評価には相容れない物を感じていました。

しかし、5巻で見事に化けました。あ、これ面白い、続きが読みたい、と。

そして期待して開いた6巻。アレ、元に戻ってしまった……。

やってくれたかな~、と思いきやそうでもなかったようでちょっと肩透かしでした。


もっとハードで絶望的な物が来るかと身構えていたのですが……。


そうなると、着地点が何処になるのかという部分が唯一の興味なのですが、そこに至るまでにまだ大分掛かりそうなので何ともはや、といった感じです。

漫画の技術や表現的には独特な事をやってのけているのですが、その斬新さも6巻ともなると薄れて来てしまっています。


親展開が来そうな引きではあるので、今後に期待です。



60点。


安定して面白い書道漫画の最新刊。今巻も安心のクオリティです。


ライバル校との対戦あり、ラブコメ有り、待望の新入部員加入による新キャラ登場有り、と楽しめる要素が濃縮されています。
主人公も何だかんだでかなりの成長を遂げている辺り、気持良く読めますね。


一方で、変体仮名、甲骨文字と金文、前衛書など、書に関する実践的な知識がたっぷりと詰まっています。
前衛書のフリーダムさは凄いですね。書展等に行く事もありますが、実際本当に読めない物も多いです。


ややもすれば堅苦しくなってしまいそうな所ですが……
全く窮屈さなどを感じさせないさらりとした読み口に仕上げている辺りが作風であり、センスであり、力量でしょうか。


余談ですが、チラシで気になっていた薙刀漫画「あさひなぐ」が紹介されていて、面白そうなのでこちらも今度触れてみようと思います。



75点。







松本 テマリ
エンターブレイン
発売日:2011-06-01


わかりますか先生
事故にあって脳だけ箱に入れられた人の気持ち


「幻世虚構精霊機動弾」「ガンパレードマーチ」等、AlfaSystemで無名世界観という複数作品で世界観を共有する等、
独創性に溢れるクリエイター・芝村裕吏さん。
AlfaSystemホームページにあった発想力トレーニングや哲学的思考法指南などには、私も大きく影響を受けました。
残念ながら、「絢爛舞踏祭」も「ガンパレードオーケストラ」も時間がなくて手を出していないのですが……


ともあれ、その芝村さんが原作?買うしかないではないですか!


帯の文句が
「わたし、箱です。それでも、好きになってくれますか――?」
と強烈。


1話の最後にそれが明らかになる事を考えれば、帯も表紙もその事を伏せていた方が良い気もするのですが……。


相変わらず独特の作品を描きますね。
事故に遭い、脳だけになってしまった少女と医師の青年の純愛物語。

しかし、移動も出来ないので舞台も変わらず。

巻末の芝村さんのコメント通り、これを漫画として成立させているのはそれだけで凄い気がします。


この先の発展次第で作品の評価は決まるので、気に掛かります。

次巻登場予定の美形金髪の新キャラはどういった役目をになってくれるのか。


「七つの世界に誓って」というセリフにニヤリとしてしまいます。
ヲタポンが芝村さんに見えるのも仕様なのでしょうね。


芝村さんは他にも何冊か原作を担当しているようなので、可及的速やかに陳情しないとですね。


65点。