万物の始まりと終末をあらわす神聖な言霊

”ロン”



小泉ジュンイチロー首相が、日本をかけて、地球と人類の存亡をかけて闘牌を行う麻雀漫画の最新刊。

今巻はまず帯が凄いです。



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麻生太郎氏大推薦!!!

「全政治家が読むべきマンガだ!!」




これ程までに強烈な帯を見たのは、長いマンガ人生の中でも初めてかもしれませんね(笑)

今作で出てくる麻生タローは、とっても格好良いですが、どのような面持ちで読まれたのか気になります。



さて、本編ですが、相変わらず各種神話や最先端科学の結晶がギミックとしてふんだんに使われ、麻雀漫画としては前代未聞のスケールになっております。

キャラクター達も超ハイテンションで躍動。

その一方で、謎の感動も溢れています。


「ジョジョの奇妙な冒険」で曾て伝説を残した7頁連続殴りをも上回る、超弩級の演出に度肝を抜かれました。


最後の技も、最後の歌の引用も、何から何まで最高と言わざるを得ません。


この漫画はやはり凄いです。



85点。








この場の人間の哲学は消えた
この場の人間の道徳は消えた
神は消えた


こちらも超絶ハイテンションな卓上競技・将棋漫画も物語終盤の局面です。


いつも通り、或いはいつもにも増して、清々しい破壊に満ち溢れています。
噴出しの中のセリフのフォントが力強く暴れて作り出す独特の勢いが、快感となって脳に流れ込んで来ますね。


特に面白かったのは、幼少期の谷生の「将棋に出会うまで」。


何故自分は「全知全能」ではないのか?


という件。
「エアマスター」で描かれた深道の思考を彷彿とさせました。
小学校に入学する前から中二病だった私には、非常に共感できるパートです。

ラスボスの生い立ち・立脚点が解る事で、当然深みも面白味も増しました。


そして、今巻は表紙の一枚絵が全て。
男男の師弟愛を、見せて貰えました。
澄野さん、格好良過ぎです。
腐ってる身としては、二重に美味しい。



80点。

心理描写の緻密さに定評のある野球漫画。


食事について、これだけ掘り下げて勉強できる作品も珍しいですね。

科学的なトレーニングという見地ではやはり独特で、そこに魅力を感じます。


巻末で補足されておりましたが、ホエイは本当美味しいですね。

昔々のプロテインは本当に罰ゲームに最適な感じでしたが。

三橋と阿部の縮まらない距離を見ていると、数十巻にわたる少女漫画かラブコメを見ている気分になります。やきもき。だがそれがいい。


今巻では、高校生男子全開のエロ話パートが面白いです。
三橋はナースが好きなのかー。
千代ちゃんのいじましさも含めて、リアルな高校生感が良いですね。


武蔵野第一VS春日部は、個人的に榛名が好きなので武蔵野第一に肩入れして見てしまいます。


75点。