87話 嵐の前 | ノラ猫太平記

ノラ猫太平記

最近野良犬は見かけない、今身近にいる半野生動物といえば猫である。人を警戒しながらも、人を利用し共生し、その空間の中でたくましく生きている。ノラ猫の目を通じて人と人との関わり猫との関わり生き方を描いていこうと思う

クウよりピンタの背中のが乗り心地が良いや、もうすぐ着く様だな。


故郷は遠きに有りて想うもの何ていうけど、やっぱ、ここが一番良いや。


一週間あまりの山篭りだったが帰って来ると懐かしく感じるもんだね~


しかしクウも、とんでもない野郎だぜ、自分の思い込みだけでオイラを、おいてけぼりにしやがるからな。


条件があってれば良いって云うもんじゃねぇよ。ッタクよ。あれで居て悪気がねぇから困る。あっても困るがな。


ただ、住んで見てわかったが山の中も環境は悪くはねぇし食い物にも全然困らねぇ、


野鼠も豊富にいやがったしよ。それに静かでのんびりも出来た。


ただ、いかんせん、タヌキやイタチ、頭の悪そうなイノシシぐれぇしか居やしねぇ。


オイラのような知性溢れる猫では、こんな猫里離れた所では、ちょいもったいないかな?


って思ってるところへムサ猫飛行隊が戻って来たってわけだ。


この野郎降りてきたら、しばくぞと思いきや、良く見るとクウの姿がねぇ。


ヒョウとレイのオチビ二匹にピンタだけだ。クウはどうしたって聞くと、


撃墜され負傷していることだった。誰にやられたと聞いてもオチビ二匹の通訳でピンタとの会話だから、


要領も得ず、さっきまでの怒りもどこへやら、ただただ、すぐに背中に乗れと云うばかり、


それで戻ってきたわけだが・・・・下にヨネがいやがる。オイラを待っているようだが?


お~い、何かあったのか?ニャンニャンギャオギャオ。わかったわかった下に降りたら聞くよ。


ε=ε=ε=ε=パタパタパタダウン着地成功。何だい、うまく着地できるじゃねぇか。むかっ


今までのは何だったんだ?(((((¬_¬) フンッ


それでヨネ、話ってのは?フムフム、ホゥホゥ、なるほど、それでアンとミキは?隠れてるってか?


よ~し、話はわかった。ピンタ、オイラは堂々と逃げる。山に戻ってくんろ!


ヨネ→(;`O´)oダメーーー!! オチビ二匹→ダメ! (T∇T )( T∇T) ダメ! ピンタ→ヾ(`◇')ダメッ!


わかった、わかった冗談だよ。冗談。オイラに任せとけ!ってんだ。ε=( ̄。 ̄;)フゥ


/(-_-)ヽコマッタァ