日馬富士の暴行事件から始まり、
いまや貴乃花の暴れっぷりに注目が集まる相撲界ですが、
注目されればされるほど協会の異常ぶりがフィーチャーされてしまっています。
もし貴乃花の狙いがそこにあるのだとすればとんでもない策士ですね。
完全に内部の人間で構成された危機管理委員会を立ち上げているにも関わらず
外部の人間を中心に厳しい意見を出しているかのような素振りを見せるあたりは
不祥事が発覚した時のダメな企業の対応と全く変わりません。
神戸製鋼も東芝も不祥事が発覚した際には
自分達の中でどこまで暴露すれば世間が納得してくれるかを第一に考えていたように思います。
上層部の人間からすれば長い歴史の中で組織ぐるみでやってきたことなのに
なぜ自分達のタイミングでバレてしまったのかというのが正直な気持ちでしょう。
バレなければ何をやっても問題ないという意見にも一理ありますが
ババ抜きと一緒で誰かが責任を取らされるということに目を向ける上層部の人間は少ないのかもしれません。
不正経理にしろデータ操作にしろそれを行った時点で誰かしらが利益を受けているわけです。
世間にバレれば責任追及されるのは間違いない問題であって
一番最初に不正を行った人はバレないシステムを作っていたと思いますが
それが次の代、次の代と渡っている間に利益だけを受けようとする人が出てきて
情報漏洩に対する意識が薄くなってきた頃に公になってしまうのでしょう。
不正をするのにも度胸やセンスが必要ですし、バレないシステムを作るのにも知識や能力が必要です。
悪人とは言え、最初にやった人は非常に能力の高い人だったんだと思います。
ただ徐々にその人がいなくなって能力はないけど利益を得ようとした人が継いだ時に
事件は発覚してしまうのだと思います。
悪いことをするにも出来る人が求められるわけです。
そういう意味で今や残りカスばかりがいるTOPSは良いことはもってのほか、
悪人にすらなれない人達が細々で暮らしている状況です。
本当に奇跡的に今年一年を乗り越えましたが来年も明るい話題からはかけ離れた場所にいることになりそうです。
池井戸潤の小説であればそろそろ画期的な人材が出てくる頃なんですが
チームには技術も人材もない状況なので支援を渋る銀行を納得させるだけに材料は皆無です。
今年最後の練習で画期的なアイディアが出てくれると嬉しいのですが・・・。
こんなことを願っている時点で終わっているのかもしれません。