こんにちは
今更感アリアリではありますが、 自分の記録として残しておきたいので、前記事に引き続き「JCF 2016」の講義内容を…。
★『がんの放射線治療』
“放射線治療についてもっと詳しく知りたい方へ” (JCF2016 より)
講師は、東京女子医科大学 放射線腫瘍学講座教授・唐澤久美子氏。
…放射線治療は、治療技術の進歩により 効果が良くなり副作用が減り「切らずに治す
からだに優しい治療」として近年注目されて来ています。
副作用は大丈夫なのか?
どんな がんのどんな病状に使われるのか?
陽子線治療、粒子線治療は何が違う?
今後がん治療の中で どのように取り入れられていくのか?
…等々が話されました。
…文章にまとめようとしましたが、情報量も多く頓挫しました。
以下は、講義を聞きながらメモった事の清書に、若干感想などを加えたものです。
講義内容そのままではないので、拾い読みしていただき、気になる部分は Google先生に聞いて下されば と思います…m(_ _)m
…世間では、放射線というと 体に有害なもの、とイメージされる場合が多いかもしれません。
しかし、地球上には 常に微量の放射線が放出されています。
この自然放射線の10~100倍の放射線を浴びると、免疫力や自然治癒力がアップする
“放射線ホルミシス効果”が得られるといわれています。
例えば、ラジウム温泉やラドン温泉などが有名です。
なお、身の回りの放射線は、およそ年間
0.33 ミリシーベルト です↓。
◦地面からの放射線
◦宇宙からの放射線 … 0.3 ミリシーベルト/年
◦食べ物からの放射線 … 0.3 ミリシーベルト/年
◦CT = レントゲン×100
(以下、ほぼ箇条書きです)
◆放射線治療の利点
♢臓器の形と働きを残して治療出来る
♢体への負担が少ない
←手術、抗がん剤は年齢により出来ないが
何歳でも出来る(75歳↑手術ほぼ不可)
◆乳がんの治療
…乳房を取らずに治療する場合は、
しこりのみを取る+放射線
◆放射線で がんが治ります
…種類によっては手術と並ぶ根治治療
海外では、子宮頸がんでよく用いられます
◆放射線でがんが死ぬ
…がん細胞は放射線にやられやすい
…少しずつあてる→正常な細胞は生き、がん細胞は死ぬ
◆放射線+化学療法
…日本で使われなかったのは何故か?
◦拒否的環境(放射能と同一視)
◦外科に重点
←日本人には 切るのがbestな がんが多い
◦専門医の不足
◆放射線治療の歴史は100年↑
1896年→開始
1950年代~普及
1991年~ IMATの原案は日本
◆放射線の種類
♢一般放射線
…X線、γ線、電子線など
♢粒子線
…陽子線、ホウ素中性子捕捉療法、重粒子線など
◆照射方法
♢外部照射
♢小線源治療
♢内用療法(静脈内、経口投与)
◆治療の進め方(リニアックの場合)
◦撮影(CTシミュレーター)
↓
◦治療計画
↓
◦日々の治療
…1日1回 × 週5(月~金) ~2Gy/日
◆粒子線治療
◦ある深さで止まる
◦効果は3倍
◦消化管系のがんは、粘膜が弱いのでダメ
◦重粒子は上手に使わないとコワい
◦陽子線は 将来 X線と取ってかわるかも?
◆放射線は、どのがんでも効く
…体内環境により効くか効かないかはある
◆ステージⅢのがんでも、5~7割治る
…手術では2割?
…日本での放射線治療は、海外よりも普及していない というのが現状です。
高額な治療費の問題(重粒子線他)、晩期障害の問題(正常部位へのダメージは長年残る為) 、専門医がまだまだ少ない事など、クリアすべき課題があります。
しかし、施設自体の数は多く、決して技術的に劣っている訳ではありません。
利点も多い治癒の見込める治療である為、
これから益々発展していく事を望みます。
…非常に読みにくいものを最後までお読みいただきありがとうございます。
台風一過の猛暑の次は、ジメジメムシムシの絶好の滝汗日和…。
体調を保つのが大変かと思いますが、皆様
どうぞご自愛下さいますように…
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