光線1

炎症を起こしているのに温めていいの?

赤外線は炎症に対し、皮膚に関係なく深部へ進入し、深部の局所充血に作用し
血流を促進させるために自動車のラジエータ現象を起こし冷やすことにつなが
るのです。すなわち局所の細胞の温度が上昇すると細胞が破壊されるため動物
は脳の指令によって自動的にその部分に何倍もの血液を送って冷やそうとする
働きが起こります。この作用により血流が促進され傷ついた細胞を速やかに修
復します。以上のことより炎症部位への照射は炎症を早く修復します。
骨折しているのに光線を照射していいの? 
骨折では、骨折部分のカルシウムの沈着を有利にしなければなりません。
そのためにはカルシウムを運んでくれる血液の患部促進が大切なことでありま
す。これに対する光線の作用は大変優れております。
その他に紫外線はカルシウムの吸収上の絶対条件であるビタミンD3の生成作
用があるため、カルシウム不足を補います。
ですから骨折部位への照射により快復が著しく早まります。
陽性反応
古い足腰の怪我や病気に対し光線を照射することにより、疲れや痛みが一時的
に増す場合もあります。
その度合いと古さによって4・5日たって現れることもあります。また発熱

時に照射すると体温がより上昇することもあります。このようにいずれの怪

我や病気に対しても悪化したかのような症状がでますが、その後の照射によ


り楽になります。
ただしあまりひどい場合は一時的に1日から2日あけて照射するようにしま

 


す。



* 光線過敏症 *
光線を照射することによって皮膚疾患が起こることを言います。

医師の診断の結果、罹病した疾患が光線過敏症を伴うので日光に当たらないように

と指示された患者さんには光線療法はできません。