[オモシロ神社Vol.28]金玉神社~サスペンス映画な神社 | Natural Bone Japanese

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今回、ご紹介の神社は、宮城県仙台市は泉区の神社になります。こちらも非常に小さくマイナーな神社になるのですが、非常にドラマチックな神社になります。そう言えば、昨日、神社人のコメントでも、神社は建物の大小で決まる訳ではないということを書きましたが、本当、そうなんですよね。よく勘違いをされる方もいるかと思うのですが、神社の規模の大小の差異は、あくまで、信仰される方、規模の大小の差異であることを自覚頂かないと間違った解釈になりますので、是非、ご注意を。

逆に、非常に小さな神社、祠の方に、非常に深い意味や言われがあることがありますので、見た目だけでは判断して頂きたくないかなぁと思っております。まぁ、社殿も立派だと、全てにおいて、力を感じる気はしますもんね。ということで、今回の神社も中々面白い神社です。

その名も金玉神社(きんぎょくじんじゃ)と言います。一見、また下ネタかと思われそうですが(笑)、ご安心ください。全然、違います(笑)。ということで、こちら、金玉(きんぎょく)と読み、当時、南部に住む、とある座頭(ざとう:盲人)の名前になります。この南部という場所が具体的にどのあたりの場所を指すのかは分かりませんが、座頭は、映画「座頭市」からも類推できる通り、当時の盲人の階級を示す言葉だったと言われます。こちら金玉神社は、そんな座頭のお話になります。

ある日、この金玉という座頭は、、勾当(こうとう)の位を得るために京へ向かうことになりました。勾当とは、ひとつの官名にあたり、座頭の上位官名となります。まぁ、相当世間的にも認められた座頭だったということですね。しかし、その途中、とある、ならず者につかまり、そのまま金玉は、殺されてしまいました。ヒドい話ですね。

しかし、金玉は、その殺される間際、相手の名前を聞き、「こがねだまたくさんせつがいすぬしは、れいぼくはなはだしいやつ」というお経を唱え、それを朝夕に唱えるよう言い残し絶命されました。実は、この経、金玉がどこで誰に殺されたのかを示す暗号が隠されていたのです。

それは、こんな感じです。「金玉大沢山(こがねだまたくさん)に殺害(せつがい)す主(ぬし)は鈴木甚八(れいぼくはなはだしいやつ)」

そして、金玉が中々帰って来ないことに心配した弟子が、このお経を聞きつけ、犯人が判明し、「れいごくはなはだしい奴」と謳われた鈴木甚八は捕らえられ処刑されました。

そんな当地では、金玉が葬られた地として伝えられ、別名、「南部の国の座頭の塚」とも言われ、以降、祀られて行きました。このため、金玉神社では、この由緒をもって(盲人を祀っている言われから)、参拝時には、杖を奉納すると言います。

それが、この地に祀られる金玉神社となります。なんか、サスペンス映画のような下りですね。悪い奴は必ず成敗されるという昔話のようにも聞こえますが、これも小さな神社が見せるドラマチックな由緒のひとつです。神社には夫々、ストーリーがあるもんなんですよね。どなたか写真をお持ちの方おりましたら、お声掛け下さい。

★金玉神社
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