[オモシロ神社Vol.14]猿楽神社~都心に古墳があるという光景 | Natural Bone Japanese

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さて、昨日は、USENの収録の為に、渋谷へ行った訳ですが、その前にちょっとした時間を作って、神社人のデータベース用にと何社か神社の写真を撮って参りました。今回、ご紹介するのは、その中の一社となります。その名も猿楽神社(さるがくじんじゃ)。渋谷区の猿楽町にある神社です。場所はほぼ代官山から近いところにありまして、一見、こんなオシャレなところに神社なんてあるの?と言われたら、あるんです(笑)。然も、古墳の上に!

$東條的世界最古の国へようこそ-猿楽神社1

まぁ、ぱっと見た感じ、非常に分かりにくいモダンな建物の間隙にひっそりと佇んでいるのですが、よーく見ると、こんもりと小さなお山の形をしております。このお山が、かくいう猿楽塚と呼ばれる古墳の一つで、6~9世紀に作られたものと言われおり、正に、皆さんがご存知の古墳そのものになります。渋谷の中に、まさか、古墳があるとは思わないですよね(笑)。

$東條的世界最古の国へようこそ-猿楽神社2

元々、この地には大小二つの古墳があったようで、その間を鎌倉街道が通っていたそうです。というか、昔は結構、このあたりにも古墳があったみたいですね。それが、開発やその他の理由(まぁ、関東大震災や東京大空襲とかも影響あったかもしれませんね)によって、こちらの猿楽塚だけが唯一残ったようです。そして、その古墳の上に設けられた神社が、こちら猿楽神社ということになります。鳥居の下には、非常に分かりにくいですが、手水舎もちゃんとありましたよ。

$東條的世界最古の国へようこそ-猿楽神社4

そして、これは、こんな縁起に始まるようです。かつて、大正時代に、この大小2つあった古墳のひとつを取り壊したことがあったそうです。そして、この時、中から大量の武具が出て来ました。すると、現場で指揮をとっていた者は謎の奇病にかかり、その武具を元の場所に戻したところ、病は消え失せたと言われております(なんか、ツタンカーメンの伝承みたいですね)。これを受け、江戸時代にこのあたりに屋敷をかまえていた、戦国時代から続く旧家、朝倉家が建立したのが、こちら猿楽神社ということだそうです。

$東條的世界最古の国へようこそ-猿楽神社3

なるほど、で、ちょっと気になる、こちら朝倉家。神社の由緒をみると、「遠祖は甲州の武田氏に臣属し、後に武蔵に移り、中代より渋谷に住み、代々、無比の敬神家として、 渋谷金王八幡宮と氷川神社の両鎮守への参拝を常とし、また氷川神社改建の折にも尽力している。」とありました。う~む、越前国の朝倉家とは関係ないだろうか。ちょっと、気になりますね。朝倉家の消息はあまりはっきりしていないようなので、つながると非常に面白いのですが。因に、今もこちらの朝倉家の方はご健在のようです。

で、最後、この猿楽という地名は、当然のことながら、この猿楽塚という、この古墳から命名されたようですが、この猿楽という名、かつては、我苦を去るという意味から、別名を去我苦塚と称したとも言われておりまして、何か、いろいろと深い言われがあるような気がしてなりません。

代官山というモダンな地とは全く相反する歴史の深い土地、猿楽。まさか、こんなところに古墳とは思いませんよね。一度、尋ねてみて、その後、渋谷の町中で待ち合わせして、「何処行ってたの?」って、聞かれたら、「ちょっと、古墳を見て来た」なんて、会話も粋かもしれませんよ(笑)

ご祭神には、天照大神(アマテラス)、他、素戔嗚尊/須佐之男命(スサノオ)、猿楽大明神(サルガクダイミョウジン)、水神(スイジン)、瘡守稲荷(カサモリイナリ)が祀られているようです。

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