現在、不足しているワクチンがあります。 | ワクチン広場

現在、不足しているワクチンがあります。

現在、定期接種として行われている予防接種がワクチンの不足のために希望された日時に行うことが出来なくなっているものがあります。混乱を生じているので、お気を付けください。

先ず、麻疹・風疹ワクチンです。

基本的に2回接種を受けることになっています。1歳のお誕生日から2歳のお誕生日の前までに接種を受けるというスケジュールになっています。これを1期といいます。それと就学前の1年間、その年の3月31日までに2回目の接種を受けます。これを2期といいます。今、ワクチンが品薄になっていて、医療機関で注文を出してもスムーズに納入されない状態が全国的に生じています。地方自治体がまとめて購入をする、医師会が購入するという地域では比較的、スムーズに納入されていると聞きますが、それは限られた地域です。多くの市町村では、予約をして頂いて、納入されると連絡をするという方法で行っています。今は、1期の接種を優先していますが、2歳の誕生日を超えた場合には、定期接種と認められない可能性があります。2期は、例年3月末に駆け込みで希望者が増えるのですが、足りないと3月末日までに接種を受けられないことが起こりそうです。確実に接種を受けるためには、医療機関に予約をしておくことをお勧めいたします。そうすれば、期日を超えてもワクチン不足でやむを得ないという理由が云えるので定期接種として受けられる可能性があります。

同じようなことが、日本脳炎ワクチンでも起こっています。北海道が今年度から始めたり、千葉県で、先年、1歳の子どもさんの日本脳炎患者発生があったために、従来の3歳で接種開始の方だけでなく、早くに受ける希望者が出ていることもあって需要と供給のバランスがくるっているのです。やはり、予約をして頂いておいた方が好いと思います。10月からインフルエンザのワクチン接種が始まっていますが、その際に同時接種で受けようと思っていらっしゃる方も少なくないと思います。昨年までならば、その場でも応じることが出来ていたのに、今年は無理になっています。この事情は、全国的に発生していますので、まず何時も予防接種を受けて居られる医療機関にお問い合わせをなさってみてください。10月から0歳の子どものB型肝炎ワクチンが定期接種化されましたが、このワクチンは目下支障をきたしてはいなくて、接種できています。