ワクチンに対する「不安」・「疑問」の声をよく耳にします。
それはワクチンについて「まだよく知られていない」という現状、特に日本では正確なワクチンの情報が行き届いていない事が原因の1つかと思われます。故に医師の立場として、もっとワクチンの「正確な情報」を伝えていこうと考え、このブログを立ち上げた所存でございます。
子育て中のパパママ目線から、また医師や医療関係者目線からと、あらゆる角度から予防接種について記載していきます。それに対する皆さまからの疑問や質問、また医師、医療関係者の方からのコメントが行き交う「交流の場」となることを胸に描いてこのブログを進めていきたいと思います。
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2016年05月05日(木) 22時12分06秒

私たちはヒトパピローマウイルスワクチンの接種をお勧めいたします

テーマ:+ ワクチンを考える

17の団体がヒトパピローマウイルスワクチン接種に関する意見表明をしたこともあって、ママさんからご自分のお子様にこのワクチンを接種を受けるかどうかのご相談を受けることが多くなりました。結論からいうと、私どもはお勧めしています。マスコミの報じるように副作用のある方が次々現れているわけではありません。本当に因果関係が証明された方はいらっしゃいません。思春期の女児で、副反応と云われている類似の症状を呈した患者さんをワクチン登場前に何例も見たことがあります。結果的にドクターショッピングになりがちですが、リハビリを行いながら寄り添っていると皆さん好い経過をとられました。その発生頻度は、ワクチン接種者と非接種者での大きな差が出ているとの証明はされていません。研究班の方のコメントで日本人に発生しやすい遺伝学的特徴があるかのようなことが云われましたが、遺伝学の初歩的理解を欠いたと思われるような内容でした。世界の国々で、ワクチン接種により前癌状態と言われる病変の出現が明らかに減少していることが証明されています。前がん状態を経過してがんになることが判っている病気ですから、がんに有効だと結論付けて間違いではありません。積極的に癌を減らすにはワクチンは有用です。6年生から高校1年生のお嬢さんをお持ちのご両親は、ぜひワクチンの接種をお考えください。

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2016年04月20日(水) 03時43分02秒

予防接種推進専門協議会のヒトパピローマウイルスワクチン接種を推奨する根拠について

テーマ:+ なるほど!科学的に考える医療

前に書いた、見解のなかの推奨する根拠を次のように示しています。第1に、本枠ワクチンの有効性が示されています。2016年1月現在、世界の多くの国(WHO加盟国の33.5%にあたる65か国)が本ワクチンを国の予防接種プログラムとして実施しています。本ワクチンが導入された2007年からの3~4年間で、子宮頸がんの前がん病変の発生率が約50%減少していることが複数の国々(豪州、米国、デンマーク、スコットランド)から報告されており、本ワクチンの有効性は明らかであると考えます。一方、国内では、子宮頸がんによる死亡率が1995~2005年で3.4%増、2005~2015年で5.9%像と予想され、増加傾向が加速しています。第2に、本ワクチンの有害事象に関して国内外で調査が行われました。国内において、約800万回接種のうち、副反応疑いの報告が2584人(のべ接種回数の0.03%)であり、そのうちの約90%が回復または軽快し通院不要となっています。未回復の方は186人(のべ接種回数の約0.002%)です。つまり、10万接種あたり、2人が未回復の症状と残しています。一方、欧州の健康当局、フランス等の大規模な安全性プロファイルの再調査によると、報道等で問題となっていた複合性局所疼痛症候群(CRPS),体位性起立性頻拍症候群(POTS),自己免疫疾患の発生率は、本ワクチンの接種者と一般集団で差が見られないことが示されています。第3に本ワクチン接種後に生じた症状に対する診療体制・相談体制、専門機関が全国的に整備されました。そのsっ品料の手引きも平成27年8月に発刊され、現場で対応にあたる医療機関に配布されています。さらに不幸にして健康被害にあわれた方への救済も開始されました。本ワクチンに関して、有害事象の発生時も含めた社会としての十分な接種体制が整ってきました。このように、この2年半の間に本ワクチンを取り巻く国内の状況は大きく変化しました。一方、国外では、本ワクチンの接種による子宮頸がん前がんびょうへんの発生が減少し、公衆衛生学的な観点から世界保健機構(WHO)も接種を強く推奨しています。また、WHO7のワクチンの安全性に関する諮問委員会(GAGVS)は、2015年12月17日に、本ワクチンの積極挺推奨が差し控えられている現在の日本の状況に対して、「若い女性たちは、本来予防可能であるHPV関連がんの機器にさらされたままになっている。不十分なエビデンスに基づく政策決定は、安全かつ効果的なワクチン使用の欠如につながり真の被害をもたらす可能性がある」と改めて意見を述べています。これ以上の本ワクチンの積極的推進勧奨の中止は、国内の女性が実質的にワクチンによるがん予防という御液を受けられないことになり極めて憂慮すべき事態と考えます。がん予防のために本ワクチンの接種を希望する方たちに対して、体制が整ったことを周知し、接種がうけやすい環境を整えるべきと考えます。このほど、これらの対策がほぼ完了したこと及び本ワクチンの国外における確固たる有効性が示されてきたことをを受けて本協議会は専門的な見地から、本ワクチンの積極的な接種を推奨するものであります。と結んでいます。この見解表明を一般の方々がどのように理解されるかがありますが、私どもは可及的にこの論拠に沿って説明を行い多くの女性が子宮頸がんの発病を免れることを勧めたいと思います。前に、国会で説明をした人が、質問に答えて、このワクチンは子宮頸がんの前癌状態を予防するががんの予防になったと言う証拠はないと説明をしました。子宮頸がんは前がん病変を経てがんとして発病するのですから、前がん病変が予防できるということはそれに続くがんも予防できるということなのは明らかです。マスコミは本ワクチン接種後に次々と副反応が出ていると表現していますが、0.002%を次々と表現するのが適切ではないと考えますし、有害事象はワクチンと因果関係の有無にかかわらず起こったものを捉えているし副反応が因果関係があるかその可能性が高いものをいうのを副反応と言ってしまっているのも正確ではありませんので、専門家の今回の見解をぜひ評価して頂きたいと思います。

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2016年04月20日(水) 02時21分13秒

ヒトパピローマウイルスワクチン接種推進に向けた関連学術団体の見解が発表された

テーマ:+ なるほど!科学的に考える医療

予防接種推進専門協議会と言う参加学術団体を束ねた会がありますが、その委員長である岩田敏氏の名前で、表記のような見解が表明されました。参加団体は、日本小児科学会、日本小児保健協会、日本産婦人科学会、日本小児科医会、日本保育保健協議会、日本感染症学会、日本呼吸器学会、日本渡航医学会、日本耳鼻咽喉科学会、日本プライマリケア連合学会、日本環境感染学会、日本ワクチン学会、日本ウイルス学会、日本臨床ウイルス学会の15団体とこの見解表明に参加した日本産婦人科医会、日本婦人科腫瘍学会の2団体を加えた合計17団体です。結論を申しますと、「本協議会は専門的な見地からヒトパピローマウイルスワクチンの積極的な接種を推奨する」というものです。

 では、その内容を紹介いたしましょう。ヒトパピローマウイルスワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)(以下本ワクチンと呼びます)は、2013年より法律に基づき、定期接種化されているワクチンです。本ワクチンについては、有害事象に関して種々な報道や見解が発表され、国内に混乱を来してきました。これらの事態を受けて、厚生労働省は、専門家チームによる調査・検討と本ワクチンの積極ってきな接種勧奨の一時中止を、2013年6月に決定しました・現在まで2年以上接種勧奨が中止され、本ワクチンの接種が普及しない状況が続いています。

 予防接種・ワクチンに関連する15学術団体で構成される予防接種推進専門協議会(以下協議会と呼びます)は、この2年半に本ワクチンの有害事象の実態把握と解析、ワクチン接種後に生じた症状に対する報告耐性と診療・相談体制の確立、健康被害をうけた接種者に対する救済、などの対策が講じられたことを受けて、本ワクチンの積極的な接種を水槽します。

 本ワクチンに関するこれまでの国内の混乱は、一般の方々が知りえる情報が限られていたことが一つの原因と考えられます。そこで、本ワクチンの接種を推奨するについて、協議会の考えを以下に示します。 というものです。これは予防接種を正しく推進しようとする学術団体の統一見解ですから、相当の重みがあるものであり、一般の方々への呼びかけでもあります。

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2016年04月14日(木) 02時03分03秒

若い女性に梅毒が増えている!予防法はあるの?(2)

テーマ:+ そうだったのか!実例から学ぶ医療知識

生殖器などの感染した表皮を破壊したり、粘膜上皮の間を通過して上皮の組織へ病原体は到達しますが、この間の進行はゆっくりで、症状はありません。病変が進むと細い動脈が腫脹しはじめ、血管の内皮細胞が増殖をしはじめます。すると局所の血流が悪くなり小さな潰瘍ができます。その周りに白血球等の細胞が集まり、この病変は自然に治ります。病原体は血液やリンパ管を介して他の部位に広がります。何故だか理由は解明されていませんが、この初期の変化はしばらくなくなり、次の第二期に至るまで変化はありません。この潰瘍は痛みを伴わず、下疳(げかん)と呼ばれます。接触から下疳が出来るまでの時期が潜伏期で、約3週間です。最初の病変が出来てから1週間くらいでリンパ節が腫れ数か月続きます。下疳は1~1ッか月半で治ります。この時期が第一期梅毒と呼ばれます。下疳が消失してから2~8週間後に、発熱、全身倦怠、痛みを伴った全身のリンパ節炎、腫れ。全身に発疹がでます。これは第二期梅毒と呼ばれる状態です。発疹は顔、体幹、四肢、手のひら、足にも見られます。発疹にもスピロヘーターはいますので、他の人へうつりやすいのです。この期間は、数日から数週間です。やがて、次の潜伏梅毒に移行します。最初の第二期梅毒に較べると軽いのですが、同じような変化を繰り返します。人にうつるのは再発している時期だけと言われていますが、妊娠した場合の胎児の先天梅毒は潜伏梅毒でも起こることが知られています。5年以上長期に経過した後に第三期梅毒になります。心臓血管系を犯したり、中枢神経を犯して神経梅毒と呼ばれる状態になり人格も破壊されてしまいます・。・また、ゴム腫とよばれる肉芽腫ができたりもします。治療法のない時代は、このような三期梅毒で亡くなられる方も多かったのです。母から子に感染が起こるのはどの時期でも起こりますが、経胎盤的に感染が起こるのは妊娠4か月以降なので、妊娠をしたらすぐに梅毒の検査を行い、母親が感染の可能性が高いことが判ればペニシリンで母を治療すれば、胎児への感染は予防できることになります。しかし、無治療だと、4割は胎児死亡になり、生まれても、肝臓、骨の病変、貧血などを来します。如何に早期の妊婦健診が大事であるか、お分かり頂けるかと思います。梅毒にk感染しているかどうかは、血液で検査をします。感染して初期にカルディオリピンに対する抗体ができます。ワッセルマンと言う人が検査法を最初に作ったので、ワッセルマン反応として有名です。遅れてトレポネーマに対する抗体ができてきます。治療をするとカルディオリピンに対する抗体は速やかに低下をしますので、治療効果の判定にも使われます。トレポネーマに対する抗体は診断をより確実にするためには鍵になる検査です。この二つの方法を組み合わせて診断治療を行います。カルディリピンに対する抗体は梅毒以外でも陽性になることがありますし、そのことが膠原病の診断にも使われますので、診断のことをよく解った人への診断を受けましょう。もうお分かりかと思いますが、予防法はあるかとのことでは、性交渉には予防法としてのコンドームの使用は大事ですが、100%の予防はできないので、経験した人は、検査を3週間以上経てから受けておく、自分だけではなく相手も同様です。早期にペニシリンで治療を行えば進行した梅毒にならずに済みます。セクシャルパートナー同士は検査を受けておくこと、若し、陽性であれば治療を優先すること、妊娠が判ったら早期に検査をして胎児への感染を防ぐことがお答えになります。


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2016年04月14日(木) 00時22分55秒

若い女性に梅毒が増えている!予防法はあるの?(1)

テーマ:+ そうだったのか!実例から学ぶ医療知識

 若いママに質問を受けました。「妊婦に梅毒が増えているニュースを見ましたが、ワクチンはないのですか?何か予防法はないのですか?」と言う内容でした。そうなんだ!梅毒の恐ろしさは御存じないのだ!と思いました。梅毒にはワクチンはありません。予防も難しいかも知れません。ワクチン広場にはふさわしくないテーマかも知れませんが、知っておいてもらいたいと思いましたので、此処に投稿しました。私は、今は78歳直前の爺さんですが、小学校の頃に梅毒は怖い病気だと言うことは知っていました。学校で学んだと思います。性病の1つだと言うことも知っていましたし、先天梅毒と言う言葉も知っていました。新生児が黄疸が強いと、今は便は白くないか?先天性胆道閉鎖ではないか?と考えます。母子健康手帳にも便の色で疑いを持つように便の色の見本がついています。私が医師になったのは昭和40年ですが、この頃は、まず赤ちゃんがお母さんから梅毒を貰っていないかを考え、検査をしたものです。やがて、妊婦には検査をして、妊娠中または分娩時に母から子どもへ感染する疾患のスクリーニングが行われるようになりました。私が、赤ちゃんの梅毒を治療した最後は、国立病院に勤務中で、お母さんも赤ちゃんも発病していました。母が病原体を持っていて、それが胎児や新生児に感染して起こる病気を「先天○○」と呼びます。よく知られているのが、トキソプラスマ、風疹ウイルス、サイトメガロウイルス、ヘルペスウイルスなので、その横文字の頭文字をとりTORCH症候群と呼ばれますが、このほかにも、水痘ウイルス、梅毒(スピロヘーター)、AIDSウイルス、ヒトTリンパ球性白血病ウイルス、B型肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルス、淋菌、B型溶血性連鎖球菌、クラミジアなども母子感染があることが知られています。この中でワクチンで母親の感染を阻止することで赤ちゃんを守れるのは風疹、水痘、ヒトパピローマウイルスの一部しかなく、むしろ母親の感染を予防したり、母親にスクリーニング検査を行い予防対策をとろうとするには、知識や衛生上の方法を啓蒙することが必要なのです。

  それでは、梅毒について書いてみようと思います。梅毒は性感染症として最も古くから知られていた病気と言えましょう。15世紀にヨーロッパで知られていて、イタリア病とかフランス病と呼ばれた時代もあったようです。一説にはコロンブスがアメリカ大陸に上陸して、船員たちが現住民から性行為を介して感染しヨーロッパに持ち帰り、港で姓をひさぐ女性にうつし、その女性たちが男性に感染させ、短期間にヨーロッパに広がり、日本にも江戸時代には入っています。病原体はトレポネーマ・パリーダムというスピロヘーターです。ワインの栓抜きに似たようなスパイラルな形をしてゆっくり動く微生物です。野口英世はスピロヘーターが培養できると発表をしましたが、細菌を培養する培地では今なお培養をすることは出来ません。低酸素の条件下で哺乳類の細胞を薄く伸ばし手培養したうえで増殖させることが可能ですが、病原体を培養して捉えると言うのはできません。スピロヘーターは環境の変化や物理条件の変化に弱く、乾燥や熱にも弱く、洗浄剤や消毒薬にも弱いので、病原菌の感染は直接の接触に限られているのです。人から人への感染は後で書きますが、第一期または第二期梅毒の人との性的交渉が主になります。ほかに血液を介したり、傷に直接梅毒患者の血液や体液が接触すること、母親から胎盤を介して胎児になどが感染機会になります。性交渉に際してコンドームを用いることが予防の方法の1つにはなりますが完全ではなく、外陰部から口への感染もあああります。このように梅毒は性交渉で起こる感染なので、スピロヘーター以外の性交渉で感染する病原体も実は同時に感染が起こっていて増加しています。ほかの国は、エイズでも減少しているのですが、日本は増加している文明国の中では珍しい国と云われています。現在、初めて性交渉を経験する年齢が日本では、17歳代になっています。晩婚化傾向が云われているように、性交渉の初経験年齢は若年者と年長者に2極化しているとも言われています。また、外国と異なるのは、一人の女性が何人の男性と性交渉を行うかと言う数を比較すると、日本は外国よりも多いと報告されています。そのために、性行為による感染症が広がりやすいのです。若い人のコンドームによる予防行為をとる頻度も低いことが更に感染者を増やすことになっているということになっているのです。診断方法は確立していますし、治療法も確立していますので、感染後早期にしんだんをして治療を行うことで感染者の増加は抑えることが出来ると考えられます。一般の診療の場では、梅毒のスクリーニング検査はしませんが、妊婦には必ず検査を行いますので、妊婦で発見率が高いと言うことになります。

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