子宮頸がんワクチンは中止になったのか(2) | ワクチン広場

子宮頸がんワクチンは中止になったのか(2)

(1)に続く
4、ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種を含め、予防接種による副反応の報告が適切に行われるよう、市町村長は改めて管内の医療機関に対して「定期の予防接種等による副反応の報告などについて」(平成25年3月30日健発0330号、薬食発0330号厚生労働省健康局長、厚生労働省医薬食品局長連名通知)の周知をはかること

5、合同会議において、今後早急に調査すべきとされた副反応例について、可能な限り調査を実施した時点で、速やかに専門家による評価を行い、積極的な勧奨の再開の是非を改めて判断する予定であること。
 以上です。14日は金曜日ですからこの通知を貰っても県ではもう夜であり、土曜日の15日ではお役所は休みですから、明日16日に同じ文章が、保健所、医師会、市長から届くことでしょう。15日の土曜日は予防接種を行う医療機関は多いはずなのですが、国は通達を出したといい、県以下は知らないということになります。すでに、接種を始めたかたは、この後のスケジュールを如何にするか先ず課題です。1回目、2回目の接種時と今で、特に危険度がました訳ではない、有効性が落ちたわけでもないので、接種をされても好いでしょう。躊躇されるのなら2回目以降を延期されることになりますが、一応、過去に出されている論文では回数を同じにすると効果は低下しないというものはあります。現在高校1年生相当の方が待っている間に、高校2年生になり対象者としての年齢を越える場合の、救助策については目下、情報はありません。国の強く勧奨するのを差し控えるというのは、過去にも事例があります。結果的には、強く勧奨するに戻りました。個人的には、今回も、色々の資料をみても、副反応とするには疑問を大きく持つ事例や、否定的に考える事例もあり、専門家が調査されて、強く勧奨するに戻るであろうと考えます。また、先行した外国での報告からみると、日本での特異的なようにも見えます。国が中止した、禁じたわけでもなく、前に書いたように、日本の思春期の男女ともに、性感染の増加は明らかであります。ヒトパピローマウイルスだけではなく、性感染である、クラミジア、淋菌、B型肝炎、ヘルペスウイルスについても、ワクチンで予防できないだけに、危険性は更に大きく、注意を喚起したいと思います。