中村屋サロン美術館で「生誕150年記念 中村屋サロンの芸術家 中村不折の魅力展」を観てきました。不折の作品は、今まで何度も中村屋サロンの芸術家として観ていましたが、台東区立書道博物館で数多く所蔵していたということは、今回初めて知りました。
展覧会の構成は、以下の通りです。
第1章 パリ留学時代
第2章 初期作品
第3章 不折の日本画と書
第4章 パリから帰国後の油彩画
第5章 不折のブックデザイン
第1章 パリ留学時代
第2章 初期作品
第3章 不折の日本画と書
第4章 パリから帰国後の油彩画
第5章 不折のブックデザイン
「中村屋」看板
「中村不折の魅力展」
中村不折は荻原守衛(碌山)や中村彝など、中村屋サロンの芸術家にとって先輩的存在の洋画家であり、また、「新宿中村屋」のロゴを書いた書家でもありました。
洋画家としては画塾「不同舎」で小山正太郎に師事し、1901年からの渡仏でジャン=ポール・ローランス等に絵画の基礎を学びます。帰国後は太平洋画会に所属し、後に同研究所で彝や鶴田吾郎を指導しました。一方、日清戦争で従軍絵師として中国に渡った折に現地の芸術に触れ、本格的に書を学び始めます。本業はあくまでも洋画という姿勢でしたが、熱心に資料の収集や研究に努め、独自の書法を確立しました。また、正岡子規との出会いから、新聞の挿絵や本の装丁・題字を手掛け、筆を通じて多彩な魅力を発揮しました。
本展では台東区立書道博物館の所蔵作品を中心に、不折の初期から晩年までの油彩画、素描、日本画、書、本の装丁など、合せて焼く50点をご紹介いたします。
生誕150年記念 中村屋サロンの芸術家
「中村不折の魅力展」
作品リスト、リーフレット
中村屋サロン―ここで生まれた、ここから生まれた―
発行日:2014年10月29日
編集・発行:中村屋サロン美術館
過去の関連記事: