「アルフレッド・シスレー展-印象派、空と水辺の風景画家-」開催のご案内! | とんとん・にっき

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練馬区立美術館に隣接する緑地が生まれ変わりました。その名も「練馬区立美術の森緑地」です。


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練馬区立美術館で「アルフレッド・シスレー展-印象派、空と水辺の風景画家-」が開催されます。


アルフレッド・シスレー、裕福な英国人実業家の家庭に生まれるも画家を志し、モネやルノワール、バジールらと交流し、ルーヴシエンヌやセーヴル、モレ=シュル=ロワンなど各地を転々としながら、生涯を通じて風景を描き続けた印象派を代表する画家です。とはいえモネやルノワールに比して風景画だったこともあり、印象派の中ではやはり影が薄い。というのは僕だけか?しかし、最近ではどういう風の吹き回しか、風景画の王道、シスレーの作品になぜか興味がわいてきました。


今回の展覧会、国内所蔵の風景画約20点を含む総数約50点を通じて、シスレーの画業を紹介しています。展示は3章構成で、第1章は印象主義的作風が顕著になる1970年代から、パリ近郊の村モレ=シュル=ロワンに居を構えた最晩年の1890年代までを追うもの。続く第2章では、シスレーが描き続けたセーヌ川とその支流を巡る情景が、19世紀の近代化(=テクノロジー)によって確立された印象主義の風景画のスタイルが、日本の画家にも影響を与えていることに注目し、具体的な作品を通して、その影響関係について考察しています。これは今までにない新しい2つの視点だと言えます。


展覧会名 アルフレッド・シスレー展-印象派、空と水辺の風景画家-
会 場  練馬区立美術館
会 期  2015年9月20日(日)~11月15日(日)
休館日  月曜日 ※ただし、9月21日・10月12日(月・祝)は開館、翌平日休館。
開館時間 10:00~18:00 ※入館は17:30まで
観覧料  一般1000円、高大学生および65~74歳800円、
      中学生以下および75歳以上無料(その他各種割引有)
      ※一般以外の方は、年齢等証明できるものを提示。
主 催 練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会) 毎日新聞社
後 援 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協 賛 大伸社
協 力 国土交通省関東地方整備局 荒川河川下流事務所
webサイト:http://www.neribun.or.jp/museum.html


詳しい内容は、練馬区立美術館のページをご覧ください。







開館30周年記念「アルフレッド・シスレー展-印象派、空と水辺の風景画家-」
練馬区立美術館開館30周年を記念して、印象派を代表する風景画家、アルフレッド・シスレーの展覧会を開催します。
アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley/1839-1899年)は、フランス、パリのイギリス人実業家の裕福な家庭に生まれました。恵まれた少年時代を過ごしたシスレーは、18歳で商いを学ぶためにロンドンへと送り出されます。このロンドンでの4年間に、コンスタブルやターナーをはじめとするイギリスを代表する巨匠たちの傑作に触れたことで、シスレーは画家になる決意をします。
パリへ戻ったシスレーは、その生涯の友であり、やがて共に印象派を成立させる仲間たち、モネやルノワール、バジールらと出会うシャルル・グレールの画塾へと入ります。1863年にグレールの画塾を去った後、シスレーはフォンテーヌブローの森の外れなどへと出向き、いよいよ風景画家としての本格的な制作活動をスタートさせました。
1871年にシスレーはパリを離れ、ルーヴシエンヌへ向かいます。このルーヴシエンヌ時代には、「ポール=マルリの洪水」(1876、オルセー美術館)などシスレーの代表作とされる作品が多く描かれています。その後、マルリ=ル=ロワやセーヴル、モレなど、パリ郊外を転々としながら各地の風景を描き続けました。1880年に入ると更にパリから遠く離れた、セーヌ川とその支流ロワン川との合流点付近の「川の情景」を多く描くようになります。とりわけ、サン=マメスでは多くの作品を描き、1889年よりモレ=シュル=ロワンに滞在し、1899年に没するまでこの地に留まりました。
本展では、日本国内に所蔵されているシスレーの風景画約20点を中心にシスレーの画業を紹介します。まず、第1章では印象主義的作風が顕著になる1870年代からパリ近郊の村モレ=シュル=ロワンに居を構えた最晩年の1890年代までを追いかけます。続いて、第2章ではシスレーが描き続けたセーヌ川とその支流を巡る情景が、実は19世紀の近代化、つまりテクノロジーによって河川の姿が変貌を遂げたことにより成立したという視点から、描かれたセーヌ川について検証します。そして、第3章ではシスレーによって確立された印象主義の風景画のスタイルが、日本の画家にも影響を与えていることに注目し、具体的な作品を通して、その影響関係について考察します。
シスレーの画業を油彩画や資料など総数約50点から、「テクノロジーと描かれた河川」そして「シスレーの日本における影響」というこれまでにない新しい2つの視点を踏まえ見つめます。