川上弘美原作の「ニシノユキヒコの恋と冒険」を観た! | とんとん・にっき

川上弘美原作の「ニシノユキヒコの恋と冒険」を観た!

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川上弘美の「ニシノユキヒコの恋と冒険」は、読み終わったのは2004年10月頃、ブログに書いたのが2005年1月、9年前、なんと前のブログ「三太・ケンチク・日記」に書いていました。いやはや・・・川上弘美の著作は、芥川賞受賞作の「蛇を踏む」や「溺れる」、そして大ヒットした「センセイの鞄」以来、「真鶴」や「風花」など、ずっと読み続けています。芥川賞の審査委員も務め、東日本大震災後に書いた「神様2011」もあります。がしかし、ガールズトークの「これでよろしくて?」もあり、なかでももてる色男を描いた「ニシノユキヒコの恋と冒険」は、川上弘美の別種の作品といえます。


ルックスもよく、仕事もでき、セックスもよく、女には一も二もなく優しい。
そして、女に関して懲りることを知らず、愛を求め続けた男、ニシノユキヒコ。
彼の周りにはいつも魅力的な女性達がいた。
そして、ニシノは彼女たちの欲望をみたし、淡い時を過ごすのだが、

女性達は、最後には必ず自らニシノのもとを去ってしまう……。
彼を取り巻く女性達の思い出から、

真実の愛を探してさまよったニシノユキヒコの美しく切ない人生が浮かび上がる……。


僕の好みでいえば、人妻役の麻生久美子、よかったですね。好きなんですよ、麻生久美子が・・・。岡田准一と共演した「おとなり」、切なくてよかったですね。「インスタント沼」もありました。松山ケンイチと共演した「ウルトラミラクルラブストーリー」も、津軽弁の松山ケンイチとの会話がよかった。「モテキ」も、ブログには書いてないが、これもよかった。なんて、麻生久美子絶賛で終わってはイカンのです。付け足しのようで申し訳ないですが、尾野真千子、NHKの「カーネーション」以来、なかなか成長してますね。押しも押されぬ女優となりました。阿川佐和子が見事な狂言回しで、おもしろかったですね。それにしてもニシノユキヒコ役は、竹野内クン以外には見当たりません、はまり役です。監督は井口奈巳、2008年に手がけた2作目の長編映画「人のセックスを笑うな」で話題になりました。


過去に書いたところを引用すれば・・・。

もてる男、女に好かれる男、「ニシノユキヒコの恋と冒険 」、中学生から50代までの、とらえどころのない色男を、交情のあった女性10人を語り手にして、多面的にとらえようとする試み。女性から見ればすべてを与えてくれない男、そうか、逆に考えると、男ニシノユキヒコから見ると、女性はいろいろな人がいるんだなと捉えることもできる。まあ、分かってはいるんでしょうけど、こんな男に振り回されている女の人ってけっこう多いですよね。思い当たる人、いるんじゃない?いやいや、僕は、そんな、困っちゃうな、僕じゃないってば。


以下、とりあえず「シネマトゥデイ」より引用しておきます。


チェック:真実の愛を求め恋愛遍歴を重ねる男ニシノユキヒコの生きざまを描く、芥川賞作家・川上弘美の連作短編集を映画化したラブストーリー。美男で仕事も順調、女性の扱いもうまい究極のモテ男だが、必ず相手から別れを告げられる主人公を竹野内豊が切なく演じる。メガホンを取るのは、『人のセックスを笑うな』が好評だった井口奈己。ニシノを取り巻く女性たちには尾野真千子、成海璃子、木村文乃、麻生久美子、阿川佐和子ほか豪華女優陣が出演している。

ストーリー:イケメンで仕事もしっかりこなし、とにかく女に優しい希代のモテ男ニシノユキヒコ(竹野内豊)は、ひたむきに本当の愛を欲していた。10年前に人妻(麻生久美子)と関係を持ち、元恋人(本田翼)と二股で会社の上司(尾野真千子)と職場恋愛に至り、料理教室で出会った主婦(阿川佐和子)もとりこにしてしまうなど、彼の周囲には常に女性たちがいた。彼女たちの欲望を満たすべくひたすら尽くすニシノだったが、最終的にはみな彼から離れていってしまい……。


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「ニシノユキヒコの恋と冒険」公式サイト


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