とらや東京ミッドタウン店の「甘いねこ展」を観てきました! | とんとん・にっき

とらや東京ミッドタウン店の「甘いねこ展」を観てきました!



とらや東京ミッドタウン店の「甘いねこ展」を観てきました。企画の趣旨が以下のようにありました。


第30回企画展 甘いねこ展

甘えたり、起こったり、丸まったり、眠ったり、近づいたかと思えば、離れたり。決して人間に媚びようとはしない猫と日本人が出会ったのは、奈良時代のことといわれています。以来約1300年、日本人は猫と親しく暮らしてきました。その様子は、古く平安時代の「枕草子」や江戸時代の浮世絵、各地で伝承されている民話にもみることができます。しかし不思議なことに、とらやの約480年の歴史のなかで、猫を題材に和菓子がつくられた記録は現在のところ残っていません。鶴や亀のように「吉祥」の意味合いを持つ動物でなかったことや、十二支に入っていなかったことが理由と考えられます。


今企画展では、今も昔も変わらず多くの日本人を惹きつける猫を題材に、3つの和菓子をつくりました。新しく生まれたとらやの「猫の和菓子」と共に、日本人が描いてきた猫の姿、日本の各地に古くから残る猫の郷土人形などを通し、ただ愛らしいだけではない、不可思議な一面を持つ猫の魅力をお楽しみ下さい。








僕は犬や猫は基本的には嫌いですが、村松友視の「アブサン物語」を読んだときには、胸がジンときました。あれは何だったんだろうと、いまでも思います。ちょっとだけ、下に載せておきます。


なぜにこの本が嫌いかというと、そりゃあ、もう、猫のことを書いてるからですよ。だいたい家の中で猫を飼うなんて、僕には考えられません。よその家で飼ってる人がいますけど、臭いはするし、毛だらけだし、しかも「猫なで声」で、「あ~、よしよし」なんて、ふざけるなと声を大にして言いたいところです。僕から言わせれば、犬も猫も、ペットは同じようなものですが、家の外で飼うならまだしも、家の中で飼うなと言いたい。しかも、お客が来たときは、玄関に抱いて出てくるな、お客に、つまり僕ですが、見せるな、近寄らせるな。と、言いたいことは山ほどあるんですが、まあ、それはよその家のことだからいいとして。
中略
が、しかし、この本「アブサン物語」、これはお薦めです。って、皆さん、もう読んでいてよくご存じかもしれませんが。なにしろ、村松の文章がうまい、すらすらと読める。21年間、共に暮らしたアブサンの亡くなるときの描写は見事です。僕でさえも込み上げるものがあります。猫好きの方は、涙なくしては読めません。そんなことより、この本に書かれている「私」と「カミさん」は、夫婦だな、と思う。アブサンを間に介した夫婦の交流が、少しも構えず、たんたんと綴られています。こういうのを「天賦の才」というのかなと思い至ったというわけです


「とらや」ホームページ

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