ロドリゴ・ガルシア監督の「彼女を見ればわかること」を観た! | とんとん・にっき

ロドリゴ・ガルシア監督の「彼女を見ればわかること」を観た!

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映画「彼女を見ればわかること」を観ました。映画公開時に観ようと思っていましたが、なぜか見逃してしまいました。たぶん、その時の映画のポスターが、女性がいかにも仮面を被っているという印象を強く受けたからかもしれません。たまたまテレビで放映されていたのを録画してあったので、今回一気に観たというわけです。


監督のロドリゴ・マルケスは、ガルシアマルケスの息子、だそうです。5つのストーリーで構成され、ロサンゼルスに住む5人の女性の悩みや人生の転機を描いたドラマ。物語は一つ一つが独立したオムニバス形式の映画だが、少しずつ重なり合う部分もあり、彼女たちの抱える問題が微妙に交差するという、絶妙な構成です。それぞれが愛に悩み、孤独をかみ締める転機に立つ女性たち。この作品に、これだけの女優が参列しているのは驚きです。


第2話の、女性支店長が中絶手術をした後、病院から出てきた街路で号泣するシーンは、忘れられません。女性支店長を演じたホリー・ハンター、1993年の「ピアノ・レッスン」でアカデミー主演女優賞を受賞しているんですね。同性愛者を出されると、男の僕は困ってしまいます。盲目の妹を演じたキャメロン・ディアスは、勝ち気でわがまますぎて、僕には悪い印象しか残りません。やはり第1話に登場するグレン・クローズは、圧倒的な存在感を放っていました。女性だったら誰でも、この中の一人一人に自分を重ね合わせるのではないでしょうか。


序章:キャシー刑事(エイミー・ブレナマン)は、自殺死体が高校時代の同級生だったカルメン・アルバ(エルピディア・カリージョ)だと知る。
第1話 キーナー医師の場合:医師のエレイン(グレン・クローズ)は、自宅で痴呆症が進行している年老いた母親の介護をしている。占い師のクリスティーン(キャリスタ・フロックハート)は、エレインの心の空白をことごとく言い当て、近い将来に異性との出会いがあると告げる。
第2話 レベッカの贈り物:銀行の支店長をしている独身女性レベッカ(ホリー・ハンター)は、ビジネスマンのロバートと不倫関係になって3年。ある日、妊娠に気づくが、中絶を決意。そして手術の前夜、彼女は部下の副支店長ウォルターと思いがけずベッドを共にしてしまう。
第3話 ローズのための誰か:バツイチの童話作家ローズ(キャシー・ベイカー)は、中学生の息子との関係が決定的な変化を迎えた時、向かいに越してきた男に好意を抱くようになる。
第4話 おやすみリリー、クリスティーン:占い師クリスティーンが一緒に暮らしている恋人リリー(ヴァレリア・ゴリノ)は、死の病に侵されている。だが死を恐れ、途方に暮れているのはクリスティーンの方だった。
第5話 キャシーを待つ恋:カルメンの自殺の原因を調べているキャシーは、盲目の妹キャロル(キャメロン・ディアス)の世話をしながら暮らしている。キャロルは銀行の副支店長ウォルターと交際中。しかしある夜、キャロルはカルメンが死に至った理由を推理し、彼女は愛のない人生に絶望したのだろうとキャシーに語りながら涙を流すのだった。(「MovieWalker」より)


以下、とりあえず「シネマトゥデイ」より引用しておきます。


チェック:ハリウッドを代表する5人の女優が出演を切望した作品。人生の苦みと希望を語る5つの物語。 本作の脚本を書き、監督も手掛けているのは全くの新人のロドリゴ・ガルシア。彼はノーベル賞作家のガルシア・マルケスの息子だが、それだけの理由でここまで豪華なキャストは実現しない。その理由は一重にその脚本の素晴らしさだ。一読したキャシー・ベイカーが即座に出演を希望し、グレン・クローズ、ホリー・ハンター、キャリスタ・フロックハート、キャメロン・ディアスらが彼女に続いた。彼女たちを主演に据えた5つの物語はいずれも彼女たちの持ち味を活かした、静かだが奥行きの深い物語だ。

ストーリー:愛を追い求める女医(クローズ)、クール過ぎるキャリア・ウーマン(ハンター)、息子の成長に戸惑う母(ベイカー)、同性の恋人の看病をする占い師(フロックハート)、愛に絶望している盲目の美女(ディアス)と五人の女性のそれぞれの人生の断片を描く。


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とんとん・にっき-kano1 「彼女を見ればわかること」

映画公開時のポスター