デヴィッド・クローネンバーグ監督の「危険なメソッド」を観た! | とんとん・にっき

デヴィッド・クローネンバーグ監督の「危険なメソッド」を観た!

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デヴィッド・クローネンバーグ監督ということで、過去に観た「イースタン・プロミス」の記事を見直してみました。「イースタン・プロミス」と「危険なメソッド」、同じ監督でありながら、テーマがまったく違う映画なので少々面食らっています。映画の最初から、悲鳴を上げながら車から降ろされる女性が、あのキーラ・ナイトレイ、僕の好きな女優の一人です。医者と面談していて、過去を思い出しているシーン、あんなにも下あごをつきだし顔を変形させて、なおかつ、どもりにどもって答えていましたが、あれじゃあまるでお猿さん、幻滅ですよ。なにもキーラ・ナイトレイが悪いんじゃないんですが、そこまでやらなくても・・・。


――この映画は史実に基づいた物語である。

1904年、チューリッヒのブルクヘルツリ病院に勤める29歳の精神科医ユングは、精神分析学の大家フロイトが提唱する斬新なメソッド“談話療法”を、新たな患者ザビーナに実践する。まもなくユングはザビーナの幼少期の記憶をたどり、彼女が抱える性的トラウマの原因を突き止めることに成功する。しかし、二人はしだいに医師と患者の一線を越え、お互いに愛情を抱き始める。ザビーナをめぐるユングの内なる葛藤はフロイトとの友情にも亀裂を生じさせていく。貞淑な妻よりもはるかに魅惑的なザビーナとの“危険なメソッド”に囚われ、欲望と罪悪感の狭間で激しく揺れるユングは、彼自身も想像しえない痛切な運命をたどっていくのだった・・・。


ユングとフロイトの研究にも影響を与えた実在の女性ザビーナを演じるのは、キーラ・ナイトレイ。過去に、「プライドと偏見」(2005年)、「つぐない」(2007年)、「ある侯爵夫人の生涯」(2008年)、「私を離さないで」(2010年)などを、僕は観ています。「アンナ・カレーニナ」(2012年)が公開予定のようです。キーラ・ナイトレイは、統合失調症の患者で、しかも精神分析学の医者を目指しているという複雑な役の設定です。父親から折檻された経験から、マゾヒスティックな性癖を隠し持つというヒロインです。妻があるユングを誘って、なんとかベットインしたが、シーツには真っ赤な鮮血が・・・。キーラ・ナイトレイは貧乳ですが体当たりの演技でセックスシーンもなんとかこなし、お尻をぶたれるたびに快感の悲鳴をあげていました。


劇中、深層心理をあぶり出す“言語連想”のテストや、フロイトが提唱した“夢分析”など、精神分析学の当時の最先端の療法が出てきたりもしますが、精神分析学の権威という看板を外してみると、医者と患者の愛情関係はただの不倫です。ユングは奥さんの財力でアメリカへ行く時は1等船室、赤い帆のヨットまで買ってもらったりします。時代が次々と変わり、いつの間にか、奥さんには子供が何人も生まれていました。ユングは、ザビーナと別れてからも、また若い患者と関係を持ったという。なんだ、常習者ですね。それにしても背景、住まい、家具調度、どれをとっても素晴らしいものばかりで、ウサギ小屋の住人としては圧倒されます。


以下、とりあえずシネマトゥデイより引用しておきます。


チェック:『クラッシュ』『イースタン・プロミス』などで知られるデヴィッド・クローネンバーグ監督が、『つぐない』の脚本家クリストファー・ハンプトンの戯曲を映画化した伝記ドラマ。精神分析の礎を築いた偉大な心理学者、ジークムント・フロイトとカール・グスタフ・ユングが師弟のように絆を深め合いながらも、ユングの患者であったザビーナ・シュピールラインをめぐって葛藤し、決別するまでを描く。ユング役のマイケル・ファスベンダー、フロイト役のヴィゴ・モーテンセン、ザビーナ役のキーラ・ナイトレイという実力派キャストの演技合戦は圧巻。

ストーリー:1904年、若き精神科医ユング(マイケル・ファスベンダー)は高名な精神分析医フロイト(ヴィゴ・モーテンセン)が提唱する画期的な治療法を、新しく受け持った患者ザビーナ(キーラ・ナイトレイ)に実践する。そしてユングは彼女が抱えるトラウマの原因を突き止めるが、二人は医師と患者の一線を越え禁断の関係に。やがてザビーナの存在は、ユングとフロイトとの関係に確執をもたらしていき・・・。


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「危険なメソッド」公式サイト

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