JR札幌タワーで「テルミヌス物語」と美の匠たち展を観た!
JR札幌タワーで「テルミヌス物語」―テルミヌス神と美の匠たち―展を観てきました。札幌について地下鉄に乗ろうと歩いていると、目に飛び込んできたのが大きな壁画でした。「白い風のソナタ」、田村能里子の作品です。駅のコンコースなどにアート作品を置くことは、もちろん東京でも数多く行っています。最近では地下鉄副都心線の各駅にアート作品が置かれています。駅ではありませんが、JR山手線、地下鉄銀座線と井の頭線を結ぶコンコースには、岡本太郎の「明日の神話」という巨大な壁画があることは、よく知られています。
そうこうするうちに、黒いポスターで「流政之、田村能里子、八鳥治久、五十嵐威暢 展」という黒いポスターが目に入りました。このポスターがかっこいい。「テルミヌス物語―と美の匠たち―」とあります。これは面白そうと、わけも分からず札幌エスタ11階にある「プラニスホール」へ飛び込みました。いただいたチラシには、以下のようにあります。
ローマ神話の境界神「テルミヌス」は、駅(ターミナル)の語源です。JRタワーには、駅の守護神テルミヌスにちなむアート作品が充実。パセオのリニューアルに伴い、JRタワーの「テルミヌス物語」が始まりました。テルミヌス神関連作品の作家4名の近作が一堂に会します。プラニスホールを手始めに、JRタワー内の関係アートをどうぞお楽しみください。
関連アートが設置された経緯は以下の通りです。2010年5月に流政之の「テルミヌス」がJRタワーに誕生。2010年7月に田村能里子の「白い風のソナタ」、そして2011年2月に八鳥治久のウインドゥディスプレイ「テルミヌスを迎える女神たち」が勢揃い、2011年4月に五十嵐威暢の「テルミヌスの森」が完成しました。
以下、出品作家の略歴を
流政之
1923年長崎県に生まれる
1975年ニューヨーク、ワールド・トレード・センターに250tの彫刻「雲の砦」完成
1978年第9回中原悌二郎賞受賞
田村能里子
1944年愛知県生まれ
1966年武蔵野美術大学油絵実技専修科卒業
1969~73年インド滞在
1986年文化庁芸術家在外研修員として北京中央美術学院に留学
八鳥治久
1936年旧満州奉天市に生まれる
1960年千葉大学工学部工業意匠学科卒業
同年株式会社和光入社
1970年代から約30年間にわたり銀座和光のウィンドウディスプレイを手がける
五十嵐威暢
1944年北海道滝川市に生まれる
1968年多摩美術大学卒業
1969年カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院修士課程修了
流政之
田村能里子
八鳥治久
五十嵐威暢
「テルミヌス物語」と美の匠たち