石井裕也監督の「川の底からこんにちは」を観た! | とんとん・にっき

石井裕也監督の「川の底からこんにちは」を観た!

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「シネマトゥデイ」の文章を読んだら、なんと主演の満島ひかり、「愛のむきだし」に女学生役で出ていた女優、ということをいま知りました。正月休みの観ようと思って「愛のむきだし」のDVDを借りてきたら、パソコンが壊れていることが判明、結局パソコンを買い換え、「愛のむきだし」はつい最近、観ることができました。近々ブログにアップしようとしていたところでしたが、「川の底からこんにちは」のほうが先になってしまいました。石井監督の「君と歩こう」も公開が迫っています。満島ひかりの次の作品も気になるところです。


そんなわけで「川の底からこんにちは」、なんの予断も持たずにフラっと観に行ったのですが、新鋭石井裕也監督、1983年の生まれですからまだ27歳、いや若いのには驚きました。従業員全員で歌う「木村水産」の社歌が素晴らしく、圧倒されます。これを聞いたら「人生・・・もうがんばるしかない」ですね。まあこれは「抱腹コメディー」というジャンルに入る映画でしょう。上京して5年、仕事は5つめ、彼氏は5人目、だらだらと妥協しながら、覇気のない毎日を送る派遣OLの佐和子。先輩OLが「地球環境が大変らしい」と話していると、「でも、しょうがないっすよ」と口を挟む佐和子。「私は、中の下の女ですから」が佐和子の決めぜりふです。


ある日、父親が余命わずかという知らせが届き、バツイチの子連れ男と一緒に故郷へ帰り、実家のしじみ専門の零細工場を継ぐことになります。この男がどうしようもない男で、佐和子の女友達の口車に乗り、子供を置いて駆け落ちしたりします。当然ですが、海千山千の従業員はみんなそっぽを向いたままです。不景気で仕事量も次第に減少傾向です。そこで佐和子は開き直り、敢然と立ち上がり、「社歌」をつくったりして、問題に立ち向かいます。「どうせ私は中の下の女、でもがんばるきゃないでしょ」と。いつも佐和子が呑んでいるのが「麒麟淡麗〈生〉」です。ラスト、佐和子が肥やしをかけて育てていた草花の横に、なぜか巨大な西瓜が出現します。


以下、とりあえず「シネマトゥデイ」より引用しておきます。


チェック:仕事も人生も妥協して生きてきたヒロインが実家に戻り、病気で倒れた父親の営むしじみ加工工場の再建に奮闘する人生応援歌。工場の従業員には相手にされず恋人に浮気されながらも、どん底から開き直って成長していくヒロインを『愛のむきだし』の満島ひかりが熱演する。メガホンを取るのは、『剥き出しにっぽん』などで国内外から高い注目を集める石井裕也。夢や希望を持ちにくい世の中で、中途半端に生きてきた人々が逆境に立ち向かっていく姿が共感を誘う。


ストーリー:上京して5年、仕事も恋愛もうまくいかず妥協した日々を送る佐和子(満島ひかり)は、父親が病で倒れたことから帰郷。一人娘のため父が営むしじみ加工工場の後を継ぐことになるが、従業員のおばさんたちには相手にされず、会社の経営も倒産寸前に追い込まれていた。その上、一緒に工場の後継ぎになりたいと付いてきた恋人にまで浮気されてしまう。


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木村水産新社歌
上がる上がるよ消費税 金持ちの友達一人もいない
来るなら来てみろ大不況 その時ゃ政府を倒すまで 倒せ倒せ政府
シジミのパック詰め シジミのパック詰め 川の底からこんにちは
一度や二度の失敗と駆け落ちぐらいは屁の河童
駄目な男を捨てられない 仕事は基本つまらない
中の下の生活 所詮みんな中の下 楽しいな 楽しいな


「川の底からこんにちは」公式サイト


「しじみチャンネル」公式サイト