鏑木清方記念美術館で「秋の情趣を訪ねて~清方とめぐる神奈川~」展を観た! | とんとん・にっき

鏑木清方記念美術館で「秋の情趣を訪ねて~清方とめぐる神奈川~」展を観た!

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鎌倉市鏑木清方記念美術館で「秋の情趣を訪ねて~清方とめぐる神奈川 第二期~」展を観てきました。小さな美術館ですが、いかにも鎌倉らしい落ち着いた美術館です。僕の好きな美術館の一つで、鎌倉へ行ったときはできるだけ寄るようにしています。(僕が行ったのは11月2日、11月3日で終了しました)


今回の展覧会では、新寄贈品である「桜もみぢ」、「道成寺」、「清流」、「歳旦」の4作品が初公開されていました。出品されている作品数はごくごく少ないのですが、ゆっくりと観ることができて満足しました。屏風「桜もみぢ」は、江戸時代末、落ち葉が舞う秋晴れの山路で一休みする女性たちの姿が描かれており、秋の情趣に富んだ作品です。「清流」は、清流を渡る着物姿の女性を描いたもの。水墨で丹念に描かれていますが、色は極端に少なく、僅かに色づけされているのは羽織の模様のみです。「道成寺」「歳旦」は、さらっと描かれているのですが、実に味わい深いものでした。


この小さな美術館の特徴は、展示場に大きな引き出しがあって、棚を一段ずつ引き出しながら、鏑木清方の「画帳」の素描が観られることです。また、清方の画室が美術館の一角に、材料はそのまま使用して再現されています。吉田五十八の設計によるものです。


鏑木清方記念美術館では11月7日からは、特別展「清方と巡る東京」が開催されます。また11月18日からは、六本木・東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で「清方ノスタルジア 名品でたどる鏑木清方の美の世界」展が開催されます。






「鎌倉市鏑木清方記念美術館」ホームページ


「サントリー美術館」ホームページ

とんとん・にっき-kabu2 特別展「清方と巡る東京」

平成21年11月7日(土)~12月13日(日)

鎌倉市鏑木清方記念美術館

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「清方ノスタルジア」

名品でたどる鏑木清方の美の世界

2009年11月18日(水)~2010年1月11日(月・祝)  サントリー美術館
鏑木清方(1878-1972)は、明治から昭和という激動の時代にあって、人々の暮らしに残る江戸情緒に美を見出し、近代日本画に独自の画境を開きました。また、清方は伝統的な日本美術に親しみ、自身の作品に反映させています。本展では、清方にとってのノスタルジア―古きよきものへの憧憬―に焦点をあて、清方芸術の魅力を探ります。清方の代表作はもちろん、初公開となる清方作品や清方旧蔵の肉筆浮世絵なども出品されます。


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