東京国立博物館平成館で「阿修羅展」を観た! | とんとん・にっき

東京国立博物館平成館で「阿修羅展」を観た!

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上野の東京国立博物館・平成館で開催されている「国宝・阿修羅展」を観てきました。行かれた方々皆さんは、「阿修羅展」は混んでいたと言ってますが、僕が行った4月3日の夕方でしたが、比較的すいていました。金曜日で桜が咲き始めて、皆さん、夜桜見物の方に忙しかったのでしょうか?まあ、それはそれとして、僕はまず本館で開催されていた「黒田清輝のフランス留学」をまず先に観て、それから博物館の中を通って、「阿修羅展」が開催されている平成館へと向かいました。


1990年前後のことですが、僕はその頃京都や奈良に行っていろいろと集中して観て回りました。その中のひとつとして猿沢の池近くの「興福寺」へも行きました。泊まったのが猿沢の池近くでした。夜、その近くで「串揚げ」を食べた記憶があります。亀がたくさんいました。「国宝館」へ行って、「阿修羅」も観ました。なんかほこりをかぶって隅の方に展示してあったような記憶が?あるいは、そう思ったのは「千手観音菩薩像」だったか?本棚を探したら、そのときに買った「興福寺」の小冊子が出てきました。写真もきれいです。


さて、今回の「阿修羅展」、副題に「興福寺創建1300年記念」とあります。話は変わりますが、10月17日から11月23日までは「国宝阿修羅展」帰山記念として、奈良の興福寺で「お堂で見る阿修羅」展が開催されるようです。通常は「国宝館」に展示されているのですが、その時は「興福寺仮本堂」で観ることができるそうです。さて、今回の「阿修羅展」、興福寺の中金堂再建事業にあわせて企画されたそうです。阿修羅像をはじめ、八部衆像、十大弟子像、中金堂から発見された数々の鎮壇具、再建される中金堂に安置される仏像など、約75件が展示されました。


今回はやはり「仏像展」ですね。第1章ではこまごまとした鎮壇具が約50点ほどありましたが、僕の興味は当然第2章、第3章の仏像です。これらはものは大きく、ざっと25点となります。目玉の「阿修羅像」は第一会場の終わりにあるのですが、スロープでいったん上げて高い位置から観られるようになっています。そして降りてから、「阿修羅像」の周りをぐるりと360度、観て回れるようになっていました。「八部衆像」や「十大弟子像」も展示に工夫がなされていました。「阿修羅展」とはいえ、「阿修羅」も「八部衆像」のひとつです。「阿修羅像」は、女性が見れば少年に見え、男性が見れば少女に見えると聞きました。大人ではない、どうして子供なんでしょうか?特に「十大弟子」は、ほとんどみんな顔が穏やかで、しかも子供っぽい顔立ちでした。


そうそう今回ほど仏像の着ている衣服の文様に目がいったことはありません。もともとはかなり鮮やかな文様だったと思われます。第3章にあった「薬王菩薩立像」と「薬上菩薩立像」の大きいのには驚きました。国宝「華原磬」、重文「釈迦如来像頭部」はすばらしいものでした。あっと驚いたのは国宝「阿弥陀三尊像(伝橘夫人念持仏)」、これは法隆寺からの特別出品です。「華原磬」と同様、足元の細工の見事さにはついつい見とれてしまいました。



第1章 興福寺創建と中金堂鎮檀具



第2章 国宝阿修羅とその世界











第3章 中金堂再建と仏像







東京国立博物館・平成館


とんとん・にっき-asyu15 「お堂でみる阿修羅」展

興福寺国宝特別公開2009

「国宝阿修羅展」帰山記念

10月17日~11月23日












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「興福寺」

発行:法相宗大本山興福寺