「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」展を観た! | とんとん・にっき

「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」展を観た!




写真を撮っている知人の影響で、最近はちょっと「写真」が気になるようになり、「写真展」にも足を運ぶようになりました。「アンリ・カルティエ=ブロッソン」、つい先日まで、彼の偉業と名前が一致しませんでした。スポーツジムに置いてあった「Pen」の2007年7月1日号を手に取るまでは。バイクを漕ぎながら「Pen」を観てみると、次第にその全貌がくっきりと焦点を合わせ始めました。「そうか、あのマグナムの写真家か!」。


と言っても、どちらかというと報道写真家ロバート・キャパの方が僕の中では大きな存在でした。ジムに行くたびに詳しく読んでみると、「鋭い感性と卓越した技術で、日常の何げない光景を『決定的瞬間』としてとらえた、20世紀を代表する写真家」、ということが次第に判ってきました。また「スナップ・ショットの先駆者」であり、独自の視点の「ポートレイト」作品も残しています。ガンジー暗殺や中国共産党政権の成立など「歴史の分岐点」に立ち合って、貴重な作品を残していることも判ってきました。


竹橋の東京国立近代美術館で開催されている「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」展を観てきました。20世紀を代表するフランスの写真家の写真作品に関連資料、油彩、素描まで加えた約450点で構成されるかなり大規模な展覧会。ヨーロッパ以外では初めての巡回です。目玉はヴィンテージ・プリントとモダン・プリントとの比較!





"De qui s'agit-il?" 、彼はいったい何者だ?

「決定的瞬間」をとらえた写真家として知られるフランスの写真家アンリ・カルティエ=ブレッソン(1908-2004)。彼は絵画を学んだ後、1930年代初頭に、本格的に写真にとりくみはじめます。35mmカメラによるスナップショットの先駆者として、独特の鋭い感性と卓越した技術を結晶させたその写真表現は、ごく早い時期から、高い完成度を示していました。1952年に初の写真集『逃げ去るイメージ(Images a la sauvette)』を出版。そのアメリカ版の表題である『決定的瞬間(The Decisive Moment)』は、カルティエ=ブレッソンの写真の代名詞として知られるようになります。日常のなかの一瞬の光景を、忘れがたいイメージへと結晶させる作品は、同時代の写真表現に大きな影響を与えました。日本でも1950年代にその仕事が紹介されると大きな反響を呼び、その作品は広く愛されてきました。(チラシ裏より)












「サン・ラザール駅裏」。大きな水たまりの上を男が軽快な足取りで走る。かかとが水面に付き、水しぶきを上げる直前の一瞬をとらえた代表作だ。画家志望だった青年時代を過ごしたのは、1920年代のパリ。現実に潜む幻想や夢の世界を探るシュールレアリズム(超現実主義)との出会いは、写真家になった跡の作品にも影響を与えた。市井の人々の暮らしに思いがけないビヤ非現実的な一瞬を見いだした作品群は、52年に出版された写真集のタイトル「決定的瞬間」を代名詞として知れ渡ってゆく。(朝日新聞:美・博ピックアップより)




東京国立近代美術館


展覧会情報アンリ・カルティエ=ブレッソン

Fuji-tv ART NET:アンリ・カルティエ=ブレッソン