印籠 | とんこの喜怒哀楽

とんこの喜怒哀楽

いろいろあるから毎日楽しい!

紹介状を持って、皮膚科の先生を訪ねた。


ものすごく明るい、楽しい先生。

ずっとマシンガンのようにしゃべり続けている先生。


診察室に入ったとたん、紹介状を見ながら先生が一言。


「こんな難しいの送ってくるやろ。

おれは、一介の開業医やっていうねん!

大学病院に持っていかなあかん内容やろ~~。」




言葉とは裏腹に、話している表情を見ていると、

私の主治医の先生ととっても信頼関係があるんだなって感じた。


ものすごく早口で、マシンガンのように息つく間もなく

いっぱい、いっぱい、一生懸命話してくれた。



「どうして、皮膚に影響出すのか、わからん。

でも、好中球は取り除かれへん。

人間にとってなくてはならないものやからな、

取り除いたらあかんのやろうな~~。

今の医学では、好中球を抑えることは無理や。

新しい薬や治療法が発見されるのを待つしかない。

腸にでたら大変や。

腸にでえへんことを祈ってるわ。」



たしかに、期待したステロイドも効かなかった。

これ以上のきつい薬の投与は、体への影響の方が大きく

リスクが大きすぎる。

だから、今の段階では、現状維持が唯一の治療法。

今の医学では無理や!!!

はっきり言われて、なんだかすっきりした。




「おれに、印籠を渡せってことなんやろうな・・・。

あいつも限界をわかってるからな。

あいつも、ずるいなあ~。(笑)」


主治医の先生の言葉を思い出した。

「どういうか専門家の先生の見立てを聞いてきて。

同じことを言うと思うけど、

何か別の治療法を見つけてくれるかもしれへんし。」


先生も、限界を感じつつ、

でも、「治りません」とは患者にも言いたくなくて、

何とか他の道はないか・・って考えてくれてることが伝わってきた。


「あいつを信じて治療を続けたらいい。

あいつは、熱い男や。

治療しても治らないと、不安にもなるし、

先生を変えてみたりするけど、うろうろしてもいいことはない。」



皮膚科の先生の言葉を聞きながら、

これからも主治医の先生に任せようと気持ちが決まった。





これから、どんな症状が出るのかもわからない。

今の皮膚の状態もよくなるのかどうかもわからない。

相手がわからなれば、防ぎようがない。

戦いようもない。


それが、はっきりとわかった今、じたばたしたって仕方ない。

見えない敵にびくびくしないで、毎日を楽しく過ごそう。


無理しないように・・って、今をセーブするのはやめよう。

何かが起こっても、

「今まで全力で進んできたんだから、ちょっとここらで休憩!」

って心から思えるように、毎日を無駄にせず、全力で進もう。


これから、先、なにが起こるかわからない。

でも、私自身が元気でいれば、きっと大丈夫。