神田「いもや」 | 1000円以内!東京とんかつ食べ歩き

1000円以内!東京とんかつ食べ歩き

とんかつは安くなけりゃあ、とんかつじゃない!!
東京都内の旨くて千円以内で食べられるとんかつ屋の食べ歩きルポ。
名店といわれる店から、街角に埋もれた庶民派の店までくまなく食べ歩きます。
とんかつを愛するが故、時には容赦無く斬り捨てゴメン!VIVAとんかつ!

ここもかなり有名店である。神田近辺に同名の系列店が数箇所あり、とんかつ専門店のほか、天丼専門店の「いもや」もある。
さて、実を言うとこの店について書くのはやめておこうと思っていた。というのは、訪れた人間から極上の評判を聞いており、「1000円以下で旨いトンカツ屋を探す」という趣旨で始めた本BLOGであるが、開設して2週間足らずでさっそく頂上店を訪れてしまうことで、早々にネタを打ち止めにしてしまう危険を感じたからだ(笑)
とはいえ、ブロガーのあ~る さんからのリクエストもいただいたことだし、勇気を振り絞って、震える足を引きづりながら戦場に赴いたのである!(大げさですな(笑))
神田のお茶の水小学校ちかくにある「いもや」の外観は、いかにも良質の定食屋の雰囲気。のれんに、大きく「とんかつ」とかかれているのもすがすがしい。
店内に入るとカウンターのみ20席ほどあり、14時前頃に訪れたが満席の状態。昼時は店外まで行列ができているだろうことは想像に難くない。
いもや外観

まず、店内をみて驚くのが、その清潔さだ。油で汚れていることも多い換気扇類やフライヤーの器具周りは完璧に磨かれている。白木のカウンターも丁寧に磨かれて、シミ一つ無いくらい。こんなところにソースを付けたトンカツの落とした日には店主から雑巾を投げつけられそうだ(笑)
メニューはとんかつ定食 (700円)と、ひれかつ定食 (900円)のみというのもなにやら凄い(後で知ったが13時前はとんかつ定食のみらしい)。
気になるのは異様に張りつめた空気。客は私語なくひたすら黙々と食べているし、従業員も同じく黙々と働いている。(ここらへんはいもやの良いところでもあるし、悪いところでもある)

さっそくとんかつ定食を注文。

揚がったトンカツを料理人がザクッザクッとテンポよく切り、おばちゃんが手早く出す。で、出されてびっくりしたのが、目の前のトンカツがまだ「シュー、シュー」と音を立てていたことだ。音を出すほど揚げたてのトンカツを出されたのはこの店が初めて。大きさは先日の「三新」と同じくらいの大ぶり。厚さも十分だし、コロモの十分に茂ってる。脂身も適度にあるが、肉はちょっとプリプリしている。箸でも切れるように、といわれるような柔らかいトンカツとは正反対の、肉本来の噛みごたえといえばいいのだろうか。キャベツやごはんも大盛り。ご飯は適量をその都度炊いているようだ。木製のおひつから盛ってくれるものいい。みそ汁はしじみ。この値段とボリュームと味では、いままでの店の中で最高級かもしれない(事実、本BLOGのもっとも安いトンカツ定食である)
いもやトンカツ
この店を言葉で表すなら、「シンプルで美しい」ということだろう。よけいなものを飾らない店先、清潔な店内と白木のカウンター、トンカツとヒレカツのみの直球メニュー、わかりやすい値段設定、黙々と食べる客と従業員。トンカツ屋の基本形が「いもや」にある気がする。

僕は店を出た後、さらに「いもや」を超える名店を探したい気になった。

■コストパフォーマンス ★★★★★
■味      ★★★★★
■庶民度    ★★★★☆
■豚数    95豚
■お代わり  ごはん・シジミ汁
■コメント 「誰かいもやを超える店を教えてください」
※とんかつ定食700円、ロースカツ定食800円
◆場所:千代田区神田神保町1-4 お茶の水小学校近く


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