”自閉症スペクトラムからの脱出計画”というタイトルはまだむすこっちが2歳の時につけたんですね、当時はジェニーマッカーシーの本を読んでた事もあり、自閉症っていうのは生まれつきの疾患ではなく、脱出する事も出来るんだって思ってたから。

 

 

確かにどすね、ここ10年間で数百人以上の自閉症のお子さんを見てますから、”脱出”してるかなりラッキーな子達もいます、でもその脱出を遂げたお子さんはみーんなアスペっぽい天才肌のお子さんになってます。 あとはとにかく喋る、喋るけど会話内容が???で、それはそれでママが大変そう。他には自閉症の診断は無くなってもADHDだけ残っちゃったお子さんとかもいますね。あとは自閉症は無くなったけど恐怖観念や不安感だけ残っちゃったとか(それで登校拒否になったお子さんとか)。

 

 

そういう意味では”普通”にはなれないんですよ。むすこっちだってそういう意味では絶対に”普通”にはなれません。

 

 

ちなみにむすこっちは天才肌のアスペではないです(なれたら良かったんだけどね)むすこっちは4歳近くまでノンバーバルだったんで、以前から言語があるアスペのお子さんとは全く違うタイプ、一般の子が見たら ”数学は出来るけどめちゃくちゃ大人しくて全く存在感のない子”っていう感じでしょうか? 会話には困りませんが極力喋りたくないタイプです、私も同じく喋りたく無いタイプなので二人でいると全く会話が無い(でもそれが心地いい)。

 

ちなみに私はお喋りな人とはちゃんと会話は出来ますが、むすこっちは出来るだけささっとその場から離れます(笑)。それはそれでいいんです、本人の性格だから。

 

 

ここら辺の違いが当時のアタ串お団子にはわかっとりゃんかった。なので脱出は出来ないし、する必要もない、スペクトラムにいてもそれは個性だし、それでいいんだ!!って今は思ってマス。だから”脱出計画”ってのはもうとっくのとうに終わっとります。

 

 

このブログ始めてからもう12〜3年経ってまして、むすこっちは今年の6月に15歳になりやす。んであんまりブログ更新してないんで色々伝わってないんだと思うのでここに書きますが、私はむすこっちの成長に本当に満足しとります。よくやった本当に偉い!!って褒めてあげてます。もう脱出する必要なんてない、というか自閉症スペクトラムはスーパーパワーだからそれを自信に持て!!って言ってあげられるようになったんです(マジでそういう風に彼には伝えてます)。

 

 

口唇口蓋裂で産まれて生後3ヶ月で手術、自閉症の疑いが3歳前にわかって、それからずーっと治療&療育をしていて、そのまま良くなるかと思いきや、ESESというめちゃくちゃレアな癲癇性脳症という疾患がわかり、その疾患は放っておくとIQが20以上下がるというリサーチもあったりして、とにかくこのまま悪化していくんだと思った時のあの落ち込みは今考えるとマジで恐怖です。もう2度とあんな思いしたくない。

 

 

だからそんな子が今こうやってまだ普通級にいて、もちろんIEPがあるので色々配慮はしてもらってますが、成績もAとかもらってて、アタ串お団子は幸せでもう一切文句なんてないんです。 睡眠もしっかりしてるし、ESESによる後退も見られず、何でも食べられるようになって、本人が健康ならいいじゃないか!!って思うんです。

 

 

こう思えるのはうちの子は中度ー重度(いーいー言って走り回って癇癪も酷くて自傷もあった)から始まったので最初から高機能だったお子さんとは訳が違うんっすよ。

 

 

この点が最初から高機能のお子さんを持つママとは違うところなのかなあと思う、普通の子と比べるって事を最初からしてないから。だから普通の子に比べてうちの子は〇〇が出来ないっていうような批判を最初からしてない。これが幸せになれた一つのカギだと思います。

 

If you change the way you look at things, things you look at change

 

Dr Wayne Dyerという私の大好きな著作家から引用

 

 

あなたの見方を変える事が出来れば、見ている物(者)自体が変われる、という事。

 

 

要するに貴方の考えを変える事が出来れば幸せになれるよって事。もちろんね、睡眠も酷くて夜も眠れない、とか、自傷行為が酷くて困っている、とか他害が酷くて困っているとかね、そういうお子さんの話をしている訳ではないですよ。

 

 

 

健康になれて本人が幸せならば自閉症スペクトラムから脱出する必要なんてないよっていうのが今の私の意見です。

 

 

 

 

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