17時20分。

あと10分で終業だ~。と、思っていたその時。


取引先の人から電話がありました。



取引先の人「書類を取りに、そちらに行きたいのですが、よろしいですか?」


柏木さん「はい。どうぞ」


取引先の人「では、今から取りに行きます」



ん…?今から??



柏木さん「(会社に来るのは)何時になりますか?」


取引先の人「今から会社を出るので…30分後位になります」


柏木さん「そうですか。お待ちしております」



多分、柏木さんはいませんが。(-_-)←帰る気満々




電話を切った後、柏木さんはO課長に言いました。



柏木さん「O課長。今から30分後に□□さんがお見えになるみたいなので、この書類を渡して頂きたいのですが…」


O課長「嫌よ」



言うと思った。(笑)



O課長「アンタ、□□さんが来るまでコレして待ってなさい」



柏木さん、仕事を与えられてしまいました。。(-_-;)






そして、終業時間が過ぎ、その10分後…



O課長「アンタ、もう帰っていいよ。後は俺が出来るから」

(↑多分、O課長ははじめからそのつもりだったと思う)


柏木さん「でも、あと少ししたら□□さんが来ると思いますし…」


O課長「これを渡しておくだろだろ?いいよ。俺が渡しておくから」





…誰か、このO課長のややこしい性格を

なんとかしてもらえませんか?(-_-;)


まぁいいや。


ということで(?)

O課長から無事解放された柏木さんは、その日さっさと帰りました。










次の日の朝。

柏木さんの机の上には

□□さんに渡しているハズの書類が置いてありました。



あれ…??



柏木さんが不思議に思っていると、O課長が言いました。



O課長「□□のヤツ、来なかったよ」



え~?

あんな時間に電話しておいて、来なかった??

今日来るのかな?と思っていたのですが

とうとうその日もやって来ませんでした。










そのまた次の日の朝。


ヤツは来た。

平然と来た。

普通にやって来た。


暗くて薄気味悪い、まるで愛想の無い男だった。


書類を渡す時、柏木さんは言いました。



柏木さん「一昨日、いらっしゃらなかったのですか…?」


□□さん「あぁ。あの日、行けなくなって、電話も出来なくて、行きませんでした」










は???








ありえない…(-_-;)

謝罪の言葉も無いの?






すご~く不審に満ち満ちた柏木さん。

そんな柏木さんはこう言いました。



柏木さん「どこかで行き倒れていたのかと、心配してました」



ホントは全然そんな事思ってないですけどねw


柏木さんのイヤミが通じたのか通じてないのか?

その男は苦笑して、そのまま会社を去って行きました。








なんなんだ???








もしも柏木さんが一昨日、帰らず待っていたら…






変なの待ってないで早く帰ってよかった~。(*´Д`)=з




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