少しだけ言いたい放題 | トナカイの独り言

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 明治時代の日本人は海外から優秀な人材をスカウトし、目玉が飛び出るほどの給与で雇っていたと云う。今の日本のスポーツ界も同じで、世界中…と言ってもほとんど欧米から優秀な人材を雇い、法外な報酬を与えている。加えて一流と呼ばれる企業にも、同じようなシステムが見受けられる。
 明治時代と平成の世が、いっけん同じように見えるが、大きく異なっているところがある。それは、明治時代の日本人は海外からの知識をフル活用し、大型船舶は作るわ、発電所は作るわ、鉄道は作るわ、で元をとって有り余った。ところが、現代のスポーツ界は外人に責任も義務も任せっぱなしで、何一つ学んでいない。要するに法外な報酬をドブに捨てているようなものである。

 先日、フリースタイルスキー・モーグルのワールドカップが新潟県で開催された。ところが当日、国内のモーグルA級大会が重なり、参加するナショナルチーム選手以外のトップ選手は、誰一人観戦に行けなかった。
 同じ日程でノースアメリカン大会も重なり、日本の二軍選手は北米にいた。
 金銭的理由から国外に行けない優秀な選手やコーチたちこそ、ワールドカップ会場に行き、世界のトップを観て研究すべきだろう。ナショナルチームコーチたちは、各地の主要コーチたちにそんなチャンスを与えるべきだ。そんなチャンスにA級大会を重ねるのは、まるで年度末に各所でおこなわれる道路工事のように無駄なことである。

 現在、日本最大のスキーイベントである 『全日本スキー技術選大会』 がおこなわれている。
 わたしもとても見に行きたい。
 しかし、見に行きたい第一の理由は 「素晴らしいスキーヤーの滑りを観たい」 からではない。行きたい理由は 「今年の指導理論が、どれくらい彼らの滑りに反映されているか」 を知りたいからである。反映していればいるほど、スキー連盟は自ら日本国のスキー技術レベルを落としていることを証明することになる。いっぽう反映していなければいないほど、理論と現実が食い違っていることをさらけ出す。どちらに転んでも、自らの失態を明らかにしてしまう。

 民主党が大勝したとき、わたしは夢を見ていた。
 ようやく日本が変わるのではないかと、期待を持っていた。
 しかし、民主党が明らかにしたのは、自らの醜態と無能のみ。
 政治だけでなく、経済やスポーツの世界でも、同じ腐敗と混乱が支配している…ところが多い。
 橋下さんが 「今必要なのは独裁ですよ」 と云ったが、その気持ちに同感してしまう自分もいる。
 しかし、一人の救世主を期待するのではなく、まず自分の周りで、自分ができることからはじめるしかない。
 …そんな思いで、このブログを書いてみました。