四月か~。新年度か~。春だな~。
トムトムキキルのスープカレーにはダシを取るためたくさんの食材が入っている。
その中の一つに若鶏の鶏ガラ、通称「若ガラ」がある。
とてもフレッシュで良いダシが取れるからトムトムキキルでは「若ガラ」を使う。
鶏ガラだから肉はついていない。
トムトムキキルではスープの雑味の素となる「血」を完全に取り除きたいから、鶏ガラなどをぬるま湯に浸けて「血抜き」をし、さらに手作業で鶏の「肺」を取り除く。
さらにさらに、
まあ詳しくはまた今度の機会にでも書きます。
そんなこんなで今日下処理をしていた「鶏ガラ」に、思わず「四月」を感じたのです。
四月といえば「新入社員」とか「新社会人」とか、そういう人達が世の中に出てくるよね。
去年はトムトムキキルにも大学卒業して新社会人になる学生アルバイトがいたから、なんとなく「社会への船出」みたいなのを目の当たりにしていたんだけど。
まあ今年はそんなんを身近に感じる出来事もそんなに無く、もう四月も半ばだね~なんて思っていたら、
今日感じたよ。鶏ガラで。
いつもは「鶏の首の肉」以外は一切肉が付いていないのが鶏ガラなんだけど、
今日ビックリするくらい肉がついた鶏ガラがあった。
こんなの初めて!ってくらい。
その鶏ガラを見た瞬間、俺の脳裏に浮かんだのは、
新卒の新入社員が馴れない手つきで鶏を捌くシーン。
熟練の先輩に「馬鹿野郎!こんなに肉残ってるじゃねーか!」などと怒られながら捌いたに違いない(←勝手な妄想)。
「早く一人前になって、調子こきたい•••!」と切実に思う新入社員の姿があるに違いない(←勝手な妄想)。
私は「肉がたくさんついた鶏ガラ」からそんなメッセージを勝手に受け取り、
「四月」を、「春」を、「新たなる門出」を、
実感したわけであります。
この日本のどこかにいる、あの「肉がいっぱいついた鶏ガラ」を捌いた新入社員に対し、
こんなナレーションが心に浮かぶ。
『頑張れ、「肉がいっぱいついた鶏ガラ」を捌いた君。巨匠と呼ばれるその日まで!』と。
ま、ただの勝手な妄想なんだけどね。
無駄な妄想に頭を使うなってのに。
新入生、新社会人などの皆さん、頑張っていきましょう。