昭和歌謡大全集 | ともやの映画万歳!

昭和歌謡大全集

【2002年・日本】DVDで鑑賞(★☆☆☆☆)

村上龍原作の同名小説を篠原哲雄が映像化。

物語の舞台は東京都調布市。この町に暮らす6人の若者グループがいた。イシハラ(松田龍平)、スギオカ(安藤政信)、ノブエ(池内博之)、スギヤマ(村田充)、ヤノ(斉藤陽一郎)、カトウ(近藤公園)の6人である。彼らは定期的に集まっては昭和の歌謡曲だけを歌うカラオケ・パーティを行っていた。ある日睡眠不足で町をさまよっていたスギオカは、荷物をぶつけられた中年女性ヤナギハラ(内田春菊)の後を付け、ナイフで首を切り裂き殺してしまう。ヤナギモトの葬儀に集まったのは5人のオバサンたち。ヘンミ(岸本加世子)、スズキ(樋口可南子)、トミヤマ(細川ふみえ)、タケウチ(森尾由美)、イワタ(鈴木砂羽)の5人である。彼女らは全員バツイチで名前がミドリというミドリの会の仲間だった。ヘンミはヤナギモトの殺害現場にあった遺留品から犯人を特定。仲間を殺したガキに復讐を誓う。かくしてガキとオバサンの復讐の名を借りた壮絶な殺し合いが始まる…。…あぁ、すごいもったいないなぁ。仲間を殺されたガキはトカレフを入手、仲間を殺されたオバサンは自衛隊からヤミ流出したバズーカ砲を入手、そしてさらにガキは原爆を作り始める…。

ものすごいお馬鹿映画になるような設定なのに、役者達が中途半端に真面目な演技をしているのである。
劇中でメインに流れる歌謡曲もストーリーとそれほど密接に絡んでいるわけでもなく。
そして一番観ていて辛かったのは、どの登場人物にも感情移入ができなかったこと。
ものすごいお馬鹿映画に徹してくれれば好評価になったかもしれないのに。
残念!